内容説明
近世社会に成立した性売買のシステムが、芸娼妓解放令を契機に再編される過程の検証をつうじて、近代転換期の公娼制度や遊廓がもつ性差別の構造を解明。
目次
序章 本書の課題と方法
第1章 芸娼妓解放令と娼妓「解放」
第2章 芸娼妓解放令と遊廓社会
第3章 開港場・神戸と明治初年の遊所統制
第4章 明治初年の大阪における遊所統制と公娼制度の再編
第5章 北陸・港町遊所の形成と展開―加賀藩金石町相生町新地を事例に
補論 金沢の茶屋町
終章 総括と展望
著者等紹介
人見佐知子[ヒトミサチコ]
岐阜大学地域科学部助教。兵庫県生まれ。2006年神戸大学大学院文化学研究科修了。博士(学術)。専門は、日本近代史、ジェンダー史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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