内容説明
地域包括ケアシステムの推進により、日本の医療は、生活者としての療養者を最期まで支える在宅医療へと移行しつつあります。訪問看護は、“地域における看護の最前線”としての役割が期待され、その拡充が喫緊の課題となっています。『平成29年版看護白書』では、これからの在宅療養を支える訪問看護の役割について特集いたします。小児から高齢者までの“全世代を対象とした地域包括ケア”における看護の方向性を解説し、訪問看護ステーションと医療機関双方の視点から、生活と医療をつなぐ看護の新たな取り組みを報告していただきます。
目次
第1章 総論 訪問看護の可能性・新たな展開(訪問看護の新たな展開―「生活を支える看護」の最前線としての役割;座談会“全世代型の地域包括ケア”における訪問看護への期待 ほか)
2章 各論 地域包括ケアへの参画(地域力を上げていくために多機能を追求する;地域での多角経営―おばちゃん看護師の挑戦 ほか)
3章 各論 訪問看護の機能強化(機能強化型訪問看護ステーションが地域で果たす役割;多様な展開を可能にする大規模訪問看護ステーションの実践 ほか)
4章 各論 訪問看護の人材育成(看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)活用による訪問看護師の教育
訪問看護師の確保・育成・定着に向けた東京都訪問看護教育ステーションの取り組み ほか)
資料編(看護職の年次データ“就業状況”“養成状況”“労働条件”;看護政策関連の動向(2016年4月~2017年3月) ほか)