内容説明
佐々木小次郎と死闘を演じた“巌流島の決闘”から三十年。晩年を迎えた宮本武蔵は、生涯をかけて完成させた自身の流派・二天一流兵法を後世に伝えるべく、伝書の執筆に着手する。妻帯もせず、仕官することもなく、常に“勝つ”ことのみを求め、ついに究めた兵法の奥儀。『五輪書』の誕生であった。以来、三百数十年。武蔵の思想は時代の変化に流されることなく、受け継がれ、読み継がれてきた。二十一世紀を迎えた今、再び脚光を浴びる武蔵の生き方。混迷の時代に、武蔵畢生の名著『五輪書』は何を語りかけるのか。
目次
第1章 宮本武蔵と『五輪書』
第2章 地の巻
第3章 水の巻
第4章 火の巻
第5章 風の巻
第6章 空の巻