出版社内容情報
文化交流への国家の関与という、内外・硬軟が交差する繊細な領域を分析する理論枠組みを示すとともに、冷戦期に発展したドイツの先端的とりくみに注目。戦後復興とナチの過去、東西競争や外国人問題を背景とする政策形成過程と具体的実践をつぶさに検証し、現代日本の文化運営にも示唆を与える意欲作。
内容説明
ソフト・パワーの真価を引き出すために。文化交流への国家の関与という、内外・硬軟が交差する繊細な領域を分析する理論枠組みを示すとともに、冷戦期に発展したドイツの先端的とりくみに注目。戦後復興とナチの過去、東西競争や外国人問題を背景とする具体的実践をつぶさに検証し、現代日本の文化運営にも示唆を与える意欲作。
目次
序章 “文化外交”とドイツの経験
第1部 “文化外交”へのアプローチ(国際文化関係運営行為としての“文化外交”;ドイツの対外文化政策とその巨視的展開)
第2部 ゆるい“文化外交”の公的原則形成(冷戦下の対外文化政策;ダーレンドルフ改革とその挫折;連邦議会調査委員会による民主的裏づけ;ハム=ブリュッヒャー政務次官の奮闘と新原則の定着;公的原則策定の裏側)
第3部 ゆるい“文化外交”の展開(社民リベラル政権における実践と応用;一九八〇年代以降における対外文化政策の展開)
終章 国際文化関係運営における「ゆるさ」のメリット
著者等紹介
川村陶子[カワムラヨウコ]
1968年東京都に生まれる。現在、成蹊大学文学部国際文化学科教授、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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