内容説明
呪い呪われ、呪詛返し。恨み、恨まれ、もろとも堕ちる。逃げるが勝ちか、逃げるが負けか…迫る恐怖にただ走る―オール実録書き下ろし!
著者等紹介
久田樹生[ヒサダタツキ]
1972年九州生まれ。超‐1/2006年大会に1位入賞し、冬の「超」怖い話執筆メンバーに参入する。2007年『「超」怖い話怪歴』(竹書房文庫刊)で単著デビュー、以後長編実話を含む数多くの戦慄作品を送り続けている。圧倒的な取材力と体験者の心に寄り添う姿勢から生み出される恐怖は他の追随を許さない凄みがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
252
久田樹生さんの作風は何となく人生いろいろと苦労も多いけれどがんばって生きて行けば道は開けるみたいなイメージがありますね。これまでもたくさんの著作を読んで来ましたが哀しいかなどうしても人間は忘れる生き物ですから記憶を取り戻す為に再読して行きたいと思いますね。『選ぶ』大北さんは子供の時の不慮の事故により右手の手首から先が失われている。七歳の頃、自宅の庭でケイド(刑事と泥棒の鬼ごっこ)の最中に裏庭へ回ると苔むした一基の石塔の横を通り抜ける時に軽く手を触れた。それだけなのに上から笠が崩れ落ち受け取らねばと感じる。2021/05/23
HANA
51
実話怪談集。うん、これは良かった。何が起こっているのかわからず結果だけが体験者の身に降りかかる。それが実家の山であれ昔住んでいた家であれ旅行先であれ、その場所を通りがかったのが悪いのだよ。と言わんばかりに襲いかかる理不尽。起こったことも解決したのかそうでないのか曖昧。そんな不安感を満載した話ばかりが集められているので、読んでいるこっちの身も現実感が近づいたり遠ざかったり、ふらふらした不安感を味わえました。淡々とした文体も実話怪談に合っていてよし。やっぱ因果がきっちり書き込まれるより、こっちの方がいいなあ。2013/11/28
パブロ
8
平山夢明チルドレンって言っても、他のチルドレンたちとは一線を画し(?)、つ〜か、FKBシリーズもお呼ばれないし、なんか平山さんから冷遇されている感じがほのかに漂う著者。でも、ここ最近のノンフィクション的な作風といい、絶望感をたっぷりてんこ盛りしてくれた長編といい、どんどん進化&進化して乗りに乗っているから私は結構期待しているんです。もちろん今回もいい仕事してまっせ! 「実話って、やっぱりモヤモヤしないとね!」ってことを再認識させてくれるからうれしい限り。また、長編や連作でキツ〜いのお願いします!!2013/11/11
澤水月
6
淡々と読める。子だくさん、私じゃない、叔母と家、猫が不気味で印象的。ロードバイク怪談が出てきた!2013/10/29
王天上
5
これぞという作品は無かったが、読みごたえはありました。2015/10/25