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竹書房文庫
恐怖箱 吼錆

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812493380
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

実話怪談大会「超‐1」で見出され、恐怖箱トリニティシリーズでめきめき頭角をあらわした脅威の新人がついにソロデビュー。鈴堂雲雀、彼の集めてくる怪談は感情そのものを侵されるような空恐ろしさと痛みに満ちている。恐らく、誰にとっても二度と忘れられない話になるだろう…。

著者等紹介

鈴堂雲雀[リンドウヒバリ]
北海道出身。多数の職歴で築いてきた人脈にお世話になりつつ、怪異蒐集に明け暮れる日々を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

265
雲雀という名から女性だと勘違いしていた著者の単著デビュー作は、どの話も重たくて深刻なトーンで人の生死に係わる話が多いですね。ドラマ仕立てで読ませ、主人公の心理描写が巧みですので身につまされますね。『呼び込み』桜木さんは若い頃に大学を中退しパチンコ屋で隣の台の親父と口論になった時に仲裁に入ってくれた阿久津というヤクザ者風の男から飲み屋への呼び込みのバイトを紹介される。店に入れた客一人につき千円が支払われて危険やトラブルも殆どない美味しい仕事で、唯一勧誘時に必ず客の身体に触れる事という奇妙な条件が付いていた。2021/06/13

HANA

37
実話怪談集。怖いのかどうかわからない不思議な話が多い中、大上段から怖がらせようというこの姿勢には好感が持てる。一つ一つの話が長いのも特徴で、それがいい方向に働いている話と悪い方向に働いている話があるように思えた。個人的には人間の業に満ちた話が面白い、例えば「笑顔のままで」とか「守った人は」、「天国への案内人」とか。著者にはこの調子で、とびっきりの悪意に満ちた長めの話を書いてもらいたいものです。2013/03/13

澤水月

9
1本が長めでまた後味の悪い…人死にが出る話が多く…病気療養中の身にはこたえる。実話怪談の世界も昔なら字にされなかったヤバい話がどんどん増えてる気がする。エキストリーム化はどこまでいくのか。個人的好みとしては少ーしイイ話が混ざると楽なんですが(笑)。「笑顔のままで」「約束の指切り」が印象的2013/03/05

ラルル

8
良かったです。特に「天国への案内人」が気に入りました。少女の表情がありがちな「不気味な顔」や「醜悪な顔」などにならない所がいいですね。怖さと切なさを感じ、ウルっとさせる話でした。2013/03/29

パブロ

7
いいね〜、後味が悪い話がたんまりとありますがな! 他のコメントにもあるように、ひとつひとつの話が長めになっているんだけど、ちょっと冗漫な部分があるかな〜。「始まりの木」なんて、もっと構成をしっかりすれば、かなり面白くなる要素がたっぷりなのに。他の話もまとまりが欠いていたりして、う〜ん、切れ味が足りないような…惜しいッス。とは言いつつも、この著者にはもっといっぱい書いてもらいたい! これからも読んでみたい実話怪談作家がまた一人増えました。2013/03/12

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