感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hannahhannah
10
東京伝説のコミカライズ版第二弾。著者の平山夢明自ら選出した12本の作品は全て『うごめく街の怖い話』から。画の迫力がないので、ほとんど怖くない。「チロ」と「人形ばあさん」と「林檎の絵」と「傷」の書き下ろし短編が4つあった。プロローグで、平山さんが「自分が生まれ育った昭和四十年頃は新聞に殺人事件の記事が載るのはちょっと珍しいことでした」とあるけど、その頃の殺人の被害者は平成より2倍以上も多かった。強盗の件数は平成の方が多いけど、それは窃盗で少しでも抵抗した人物が強盗扱いにされるようになったから。2017/01/25