竹書房文庫
恐怖箱 怪生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812447550
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

怖恐箱レーベルの人気作家陣による実話怪談アンソロジー第3弾。今回の競作テーマは「イキモノ」。本書には植物、虫、魚、犬猫を始めとする動物まで、さまざまな生物に纏わる戦慄の怪奇実話を36話収録した。恐ろしさ、不気味さ、驚愕度、どれをとっても眩暈のする濃さだ。我々人間がすべての生物の頂点に立つなどゆめゆめ思いあがってはならない。あなたも本書を読み終えた時、小さな命の怖さをまざまざと思い知るだろう。

著者等紹介

加藤一[カトウハジメ]
1967年静岡県生まれ。人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』冬版の編著者で、実話怪談コンテスト「超‐1」、創作怪談コンテスト「怪集」を企画主宰、コンテストの傑作選の編者をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

136
動物や植物をテーマにした怪談噺集で怪生と書いて「かいしょう」と読ませますね。でもまあこれを読んでもストレス解消とはならないでしょうけどね。『枯れ松』遠方に住む母が同居を申し入れて来て妻は意外にあっさりと受け入れお母様の為にと何処からか松の木を手に入れて来た。だが家に呼んだ植木屋が松を見て「あの松、何人も首を吊っていますぜ」と告げる。やがて母が松の木で首を吊ろうとする事件が起き不審に思った夫が松の木に除草剤を撒くと母の奇行が収まる。すると妻が病に倒れ「あと少しだったのに畜生」と呟いて死に松も根元から倒れる。2020/07/24

HANA

17
動植物の怪異を集めた一冊。これからこういう風に一つのテーマにまとめていくのかな?動物ものとしてはオーソドックスな殺した祟りから不条理なものまで幅広く集めていて楽しめた。内容的には動植物それ自体の怪異より「枯れ松」「しゃぼてん」といった人間の業を感じさせられるものの方が怖いような。ともあれ個人的にはテーマを絞ったこの手法、成功だと思いますです、はい。2011/12/07

☆kubo

9
イキモノがテーマ。「しゃぼてん」「潰しても潰しても」「名もなき猿」「バカ過ぎる家の犬」が吸引力があって良かった。カタツムリや蜘蛛など、ちょっと虫系の勘弁して欲しい話もあり、なんか生々しかった。2020/07/14

みーすけ

6
生き物に係わる怪談とのことで、かなり気色が悪い話が多かった。「名もなき猿」は本当にイヤな後味。2013/09/18

逆さ吸血鬼

6
怪談作家てんこ盛りの恐怖箱。十五人の著者が生物に関わる実話怪談を競作。気になった点は、編者の凝り性のせいなのか、各怪談の主題となっている生物がつながっているところ。猫怪談が何話か続き、犬怪談が続き……となっているので「次はまた犬が関わるんだろうな」と身構えてしまう。個人的に怪談の怖さは「分からなさ」だと思っているので、ヒントが分かってしまうと意外性≒怖さが薄れてしまう。ただ、蛇怪談の中に「コブラツイスト」が出たりするのは中々よかった。お気に入りは「ギブ!ギブッ!」「枯れ松」「しゃぼてん」2011/12/01

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