内容説明
古来の日本型アニミズム、シャーマニズムが今なお息づく宗教心情―オカゲとタタリ。その非合理なるもの「呪術・習俗・迷信」を、親鸞の教えはいかに汲み上げるべきか。モダニズムの拡大主義と共に歩む旧来の浄土真宗を突き抜けて、真宗信仰と民俗信仰の接点を論及。
目次
序 真宗信仰と民俗信仰(モダニズムからの脱却;真宗信仰と民俗信仰のあいだ―その連続と非連続;鎮めのエートス論―ポスト・モダン教学のために)
真宗カトリシズム論(ポスト・モダンと習俗・迷信;わが宗門と習俗・迷信;浄土真宗と祖先崇拝;住職の信仰タイプと宗教性―心理学的正定聚類型論;ポスト・モダン教学への私見)
信の構造論(宗門人の信の構造)