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内容説明
十九世紀から今日に至る、英国の愛書家たちや、書誌学研究の課題、中世趣味の行方などを縦横に論じ、書物の世界を探る羅針盤を提供。
目次
1 愛書家の面影
2 書物研究の世界
3 ヴィクトリア朝の書物文化―中世趣味の行方
4 書物の書物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田蛙澄
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古書に並々ならぬ執念を燃やす愛書家や古書販売者、ラファエル前派のロゼッティやウィリアム・モリスなどの詩人、画家と19世紀のイギリスにおける中世趣味の結実としての中世風な装丁の印刷物の出現などといった話題が絢爛に語られている。またラスキンなどの中世主義とロゼッティらの中世趣味、より学術的な中世研究のMedievalismの三つの意味の解説などいろいろと面白かった。また22キロもあるというチョーサーのヴァーノン写本や155万円もするエルズミア写本のカラーファクシミリの話などもとても興味深かった。2015/08/02