みんなの保育大学<br> 足のはたらきと子どもの成長 (改訂増補版)

みんなの保育大学
足のはたらきと子どもの成長 (改訂増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806745648
  • NDC分類 491.198
  • Cコード C0040

出版社内容情報

旧版14刷まで重ねたロングセラー、待望の改訂増補版。ハイハイができない、歩く力が弱いなど、「人間としての自然」がそこなわれた子どもが増えている。本書では、「足の進化」の話を中心に、自閉症児と足の親指との関係、はだしで大地を踏むことや足を使っての遊びの大切さ、土ふまずの形成の遅れと脳の発達の関係など、子どもの成長をうながすうえでの具体的な示唆を与える。  ★★★産経新聞評=足で立ち、歩くことが子どもの成長にどれほど大切か--。歩くことが少なくなったいま、振り返るのに手ごろな一冊である。★★★理科教室評=ハイハイ運動のすすめ、はだしのすすめ、子どもの靴、遊びを大切にと保育の実践への理論を提供する。★★★  ■■■女性(21歳)=どの本もわかりやすく、科学的に書いてあるので納得しながら読んでいます。大学でもこのように教えてくれるといいのにと思ってしまいます。■■■女性=保健婦として乳幼児の発達を支援するための身体のメカニズムの理解に役立ちます。さくら・さくらんぼの保育内容も知りたくなってきます。■■■  ●●●「本文」より=ヒトの足の進化、それもヒトが直立二足歩行を獲得する以前からの足の進化、その由来までたずねて申し述べてきました。というのは、子どもの成長、とくに赤ん坊が誕生して立ち上がって歩くまでの、わずか一年有余の動きや成長のには、長い年代にわたる足の進化を再現して見せていると思われるところがあるからです。足の進化を知ることは、とりもなおさず子どもの成長を正しく理解するもとになると考えるからです。最近、保育関係の雑誌で正木健雄さんや宮下俊彦氏と対談をしたとき、この頃の若い母親は歩行補助器をつかって赤ん坊を立ち上がらせるとか、小学校の生徒が朝、学校にきてあくびをするとか、教室の椅子にぐにゃっとなってすわるとか、背筋力がたしかに弱ってきているとか、ちょっと運動をしても目まいをおこすし長つづきしない、などなど、いろいろと聞かされておどろきました。こんなことはすべて、私にいわせれば、なにか乳幼児のときの育てかた・運動のさせかたに問題があるように思われてなりません。乳幼児をいちばんよく知っているのはお母さんであり、また保育に関係している方々でしょう。そして子どもは、一人ひとり体質も個性も違うのですから、その育てかたも、最大公約数的なことが書いてある育児百科という手引書どおりにはいかないでしょう。私の後輩の若い奥さんが、育児百科と首っ引きだと聞いたとき、その気持ちがわからないでもありませんが、おそろしいことだと思いました。私の周辺には、いま、乳幼児はいませんので、おこがましいしだいですが、足の進化という観点から、私の考えを少しお話ししたいと思います。●●●  【主要目次】▲▲第1章・足と社会のかかわりあい=足から上へあがれなかった私/進化、文化、人間とは/進化と進歩のちがい/石の包丁と鉄の包丁/文化の土台としての足/「ヒト」と「人間」/旧人のヒューマニズム/サルからわかれたヒトの特性/道具をつかうようになった/家族をつくる/長くなった成長期間/失われた発情の季節性/労働が人間をつくりだした/直立二足歩行こそヒトの特性/子育てとは/仲間意識と個の主張/人間の生きがい  ▲▲第2章・足の進化をたどる=ヒトの由来/最初の手と足/哺乳類への道/サル類のロコモーション/食虫類のこと/森のサル類/直立二足歩行をはじめたヒト/オルドヴァイの遺跡/歩行と脳のはたらき/ラマピテクス/直立二足歩行の獲得/直立二足歩行が文化をきずく/新石器時代の足/足のつかいかたの変化  ▲▲第3章・子どもの足のために=ハイハイ運動のすすめ/足の運びの二つの型/四つんばい運動のすすめ/歩きかたの秘伝/握り、つかむということ/手の把握反射と足のバビンスキー反射/足指と手の指のはたらきは同じだった/はだしのすすめ/誤解されている扁平足/ハイヒールのはかない美/子どもの靴について/昔のはきもの/幼児の歩きかたと靴/はだしの感覚  ▲▲第4章・遊びを大切に=遊びとゆとり/子ども自身の習得/気晴らしの遊び/机のふんばり棒/みんなで遊ぼう  ▲▲第5章・質問にこたえて=進化という訳語/手の回外、回内の運動/「文化人」という言葉/サルの足指/サルの把握反射と動物のスピード/かかとの骨/土ふまずのこと/足のつきかた/乳幼児の歩きかたと足のあおり/はきものについて/足の環境をつくるために  ▲▲第6章・外反母趾について---改訂増補版によせて  ▲▲付言・子どもの足を観察して

目次

1 足と社会のかかわりあい
2 足の進化をたどる
3 子どもの足のために
4 遊びを大切に
5 質問にこたえて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomkick

0
身体と脳の関係2009/12/29

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