愛媛の自然をたずねて (改訂版)

  • ポイントキャンペーン

愛媛の自然をたずねて (改訂版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784806710295
  • NDC分類 455.1
  • Cコード C1044

出版社内容情報

★愛媛新聞評(1989年1月23日)=自然観察のための本。一定の地域ごとに、地質図、地質学から見た自然のみどころ、交通、ポイントごとの説明の順で説明。特徴的な動植物の説明も添えて興味を持たせている。

■女性(17歳)=写真・絵・図がついてて分かりやすい。身近な地域のことで、余計、分かりやすくていい。地学系が嫌いでもこれなら読める。

●本書「まえがき」より=愛媛県は約1500kmにおよぶ長大な海岸線と多くの島々、西日本一を誇る標高1982mの石鎚山をもっております。そして北部を瀬戸内海国立公園、南西部を足摺宇和海国立公園に囲まれ、石鎚国定公園および滑床、金砂湖、肱川、奥道後、玉川、四国カルスト、篠山、佐田岬半島・宇和海、皿ヶ嶺連峰と宇和海海中公園の9地区の県立自然公園をもち、風光明媚な自然が保護され、自然に親しむ機会にめぐまれているといっても過言ではないでしょう。
 これらの自然の基盤となる地質は、中央構造線をはさんで、内帯の領家帯から外帯の四万十帯までを占め、先カンブリア時代と推定される古い岩石から、シルル紀と石炭紀以降現在にいたるまでの各時代の地層がそろっており、これらが特徴ある自然をつくりだしています。
 愛媛の地質案内・鉱物採集・自然観察については、すでに数点の書籍が刊行されています。しかしながら、愛媛の自然研究の進歩は著しく、また対象となる自然観察の好適地も、道路建設、宅地造成、農林地開発などの土木工事が進捗し、刻一刻と変貌しております。さらには、岩石、鉱物、化石などの採集も無制限に可能なものでもなく、放置すれば自然破壊につながりかねません。
 本書は、愛媛県内各地で自然をたずねようとする人びとの手引きとなることを願って、地域別・項目別に編集いたしました。小学校・中学校の先生方、高等学校および大学の生徒・学生のみなさんの自然観察用のテキストに、一般家庭にあっては郷土の自然を理解いただく一助として、他県から訪れた方々には愛媛の自然を楽しんでいただく資料として、ひとつでもお役に立つことがあるとすれば幸いです。

●本書「改訂版にあたって」より=1995年1月17日の阪神淡路大震災の教訓を基に、全国各地で地震予知・地震動規模の推定のために、活断層の調査が進められているところですが、本県においても中央構造線活断層系の伊予断層を手始めとする活断層調査が始まっており、その成果が期待されています。
 今回の改訂版作成にあたっては、「愛媛の活断層」および「愛媛の植生図」を追加するとともに、各章の末尾にありましたページの空白部分を利用して、それぞれの章に関連する観察地点などの追加を試みました。

【主要目次】
     越智諸島めぐり/今治市周辺の自然/東・中予の中央構造線をめぐって/
     川之江・新宮・富郷渓谷の自然/新居浜・別子ラインと赤石山系の自然/道前平野の地形と地質/
     松山市周辺の地質/石鎚スカイライン・瓶ヶ森林道の自然と地質見学/久万盆地周辺の地質/
     肱川下流地域の地形と地質/佐田岬半島の自然と地質/真穴地域の地質/
     八釜甌穴群付近の地形と地質/四国カルストの自然/肱川上流地域の化石産地と人類遺跡/
     黒瀬川構造帯をめぐって/佛像構造線をめぐって/高月山周辺渓谷の自然/
     宇和海海中公園付近の自然/愛媛の地質/愛媛の活断層/地質調査法

内容説明

本書は、愛媛県内各地で自然をたずねようとする人々の手引きとなることを願って、地域別・項目別に編集。小学校・中学校の先生方、高等学校および大学の生徒・学生の自然観察用のテキストに、一般家庭にあっては郷土の自然を理解する一助として、他県からおとずれた方々には愛媛の自然を楽しんでいただく資料として役に立つ。

目次

超智諸島めぐり
今治市周辺の自然
東・中予の中央構造線をめぐって
川之江・新宮・富郷渓谷の自然
新居浜・別子ラインと赤石山系の自然
道前平野の地形と地質
松山市周辺の地質
石鎚スカイライン・瓶ケ森林道の自然と地質見学
久万盆地周辺の地質
肱川下流地域の地形と地質〔ほか〕