内容説明
自然と人生の精髄を、わずか260語余の中に凝縮し、遠く玄奘法師の時代から、東洋人の心の糧となり、私達の父祖の心とともにあった般若心経。本書は、長年山頭火の顕彰に努めて来た著者が自らの「心経」体験に即して、「人生如何に生くべきか」「真の生甲斐とは何か」を語った好著である。
目次
はじめの言葉
玄奘法師の大業
心経にかこまれて
釈尊の期待される人間像
布施にはじまる
十善十悪
忍びがたきを忍ぶ
トンネルを通した照道和尚
己れを活かす禅
知識から智慧へ
色即是空
大石順教尼の心経体験
不増不減
スポーツ精神と空
ただ歩く山頭火〔ほか〕