内容説明
「犀の角のようにただ独り歩め」媚びず、甘えず、へつらわず…自分らしく。ひとりを愉しみつくすために。
目次
第1章 孤独を知る人は美しい
第2章 ほんとうの言葉探し
第3章 惑わない生き方
第4章 媚びずに、品よく
第5章 わたしはどう生きたいか
第6章 限りある人生を生き抜く
著者等紹介
下重暁子[シモジュウアキコ]
1936年生まれ。早稲田大学卒業後、NHKに入局し、アナウンサーとして活躍。68年に退局。フリーとなり、民放キャスターを経た後、文筆活動に入る。ジャンルは、エッセイ、評論、ノンフィクションなど多岐にわたる。日本ペンクラブ副会長。財団法人JKA会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃとら
52
下重暁子さんは、以前何かを読んだ時に私には合わない印象があり遠ざかっていたが、この本は爽やかに読めた。NHKで野際陽子さんと2人だけだった女子アナ時代。旅行作家協会では兼高かおるさんと共に副会長だったとかエピソードが興味深く読めた。潔い武士のような本だった。2020/06/09
ikedama99
5
途中休みながらも読了。読んでよかった思う本。孤独は避けるものではなく、生かすべきものであり、それが一個の人間の姿であるとも感じた。最後の「犀の角のようにただ独りで歩め」の言葉がいい。自分の始末のつけ方なども考えさせられる内容だった。また折にふれて読みたい本だ。2018/07/31
Camille
5
群れない一匹狼。学生の頃、友人にそう言われた。そしてその時に言われたことを、本を読みながら思い出し、少し悩む。我が道を行くのはとても格好いい、でもそれって時々周りにいる人間を悲しませていることもあるんだよ、と。下重さんの言葉は決して優しくない。寧ろ厳しく聞こえる。でも、それが自分を持っている、信念をもって生きている人の強さのようなものだと思う。まだまだ下重さんのようにはなれない。だが、「媚びずに品よく」、狼ではなく、気ままな猫としての孤独を極めていきたい。2015/01/03
ぽんぽこ
3
KindleUnlimitedより。といつつ下重さんの本が大好きなので…。相変わらずキレキレの家族アンチで安心しました。人に期待もしないし、なんなら肉親にも期待しない。こんなクールな著者の生き方がかっこいい。言葉の字面だけはキツめなのにしっかり理性が感じられるのは、さすがアナウンサーで、言葉のプロだなあと思いました。私も「ろうたけた」人間になりたいものです。2023/02/28
K K
3
再読。やはり下重暁子さんはすき。彼女が例に挙げている方、全員お会いしたい。わたしも群れず美しく生きていきたい。初めて読んだ時よりできているかも。ただ、こういう価値観は、群れてばかりいて、集団中心主義の我が国では受け入れられるのは難しいかも。個性、個性といいながら、SNS、インターネットのせいでますます皆群れているから。2016/05/15