内容説明
本書では、大学生の時間的展望の特徴について実証的な研究をもとに、時間的展望の構造モデルを提起した。
目次
第1章 時間的展望研究の概観と本研究における研究課題
第2章 時間的展望の測定技法の開発
第3章 大学生における時間的態度の検討
第4章 大学生の将来目標意識の検討
第5章 大学生の将来目標の検討
第6章 大学生の時間的展望の構造モデルの検討
第7章 討論および結論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう
4
従来の時間的展望研究では、個人が将来のどれくらい先の出来事までを思い浮かべることができるか(認知的側面)と、個人が自分の過去、現在、未来を明るい、暗いなどと評定する(感情的側面)とがあり、別々に検討されてきた。本書は、想起された過去の出来事や予想された未来の出来事がその個人にとってどのような意味を持つのかということ、例えば、未来に限って言えば、個人が未来における何らかの出来事を思い描くことと、それを実現あるいは達成するための行動との間には、その出来事を実現あるいは達成したいという欲求が存在している。・・・2024/10/19