出版社内容情報
今明かされる消費税3%導入の裏舞台。新しい税を導入するとはどういうことか?
消費税の導入は、単に選挙の争点というだけでなく、特別委員会の設置やスキャンダル(リクルート問題)との切り離し、大蔵省との折衝、野党を巻き込んで展開された竹下流政治など、今日の日本政治の方法論を確立するエポックだった。その裏側をさらけ出した日記。
【著者紹介】
1935年、高知県生まれ。
1958年法政大学法学部法律学科卒業。
1960年法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士過程終了後、
衆議院事務局に入局。副議長(園田直)秘書、
議長(前尾繁三郎)秘書などを経て、
委員部長となる
1992年、参議院高知地方区で当選し、
小沢一郎と行動を共にする。
参議院財政金融委員などを歴任。
2004年、参議院議員を引退。
以降、政治評論・執筆活動の傍らで
日本一新運動を進める。
内容説明
徹底抗戦を叫ぶ野党、調整に奔走する国対、議会の内外を飛びまわる記者たち。衆議院事務局職員として新型税制導入の現場に立ち会った人物による迫真のドキュメント。―中曾根は、竹下は、小沢は、そのとき?消費税導入をめぐる熾烈な駆け引き。
目次
第1章 売上税国会における挫折―一九八七年一‐五月
第2章 マル優廃止をはじめとする税制改革の実現―一九八七年六‐九月
第3章 中曾根内閣から竹下内閣へ―一九八七年九‐十二月
第4章 消費税導入に向けた準備―一九八八年一‐七月
第5章 消費税国会の実態―一九八八年七‐十二月
著者等紹介
平野貞夫[ヒラノサダオ]
1935年高知県生まれ。1958年法政大学法学部法律学科卒業。1960年法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了後、衆議院事務局に入局。園田直衆議院副議長秘書、前尾繁三郎衆議院議長秘書、委員部総務課長などを経て委員部長。1992年参院高知地方区から立候補して当選。参議院財政金融委員長などを歴任。2004年に引退後は論説・執筆活動に専念し、著書多数
赤坂幸一[アカサカコウイチ]
九州大学大学院法学研究院准教授。1975年京都府生まれ。1998年京都大学法学部卒業。2003年金沢大学法学部助教授。広島大学大学院法務研究科准教授を経て、2010年より現職
奈良岡聰智[ナラオカソウチ]
京都大学大学院法学研究科准教授。1975年青森県生まれ。1999年京都大学法学部卒業。2004年京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了。京都大学法学研究科助教授を経て、2006年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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