内容説明
本書は、日本の生命保険業界を分析対象とし、保険市場、保険監督、保険会計、そして保険会社の存在意義に影響する、公的年金制度の4つの視点から、国際的な制度比較と実証分析を軸に、その将来像と処方箋を提案することを主眼としている。
目次
第1章 日本の生命保険市場と販売チャネルの将来展望―市場・チャネルの国際比較を通じた日本への示唆
第2章 新しい生命保険事業監督の模索
第3章 生命保険会社の新たな健全性指標の提案―ARMAモデルによる早期警戒システムの構築と常時モニター
第4章 生命保険会計の今後の方向―公正価値会計と現行会計との乖離を埋める
第5章 スウェーデンの年金改革
第6章 重要性を増す公的年金のALM―年金改革の核、スウェーデン・バッファーファンドの問題点
第7章 日本の公的年金改革の鍵を握る「女性と年金」―年金制度を支えるスウェーデン家族政策の示唆
著者等紹介
久保英也[クボヒデヤ]
1953年兵庫県神戸市に出生。1977年神戸大学経済学部卒業。1977年日本生命保険相互会社入社。1985年社団法人日本経済研究センター研究員。1987年The Conference Board(New York)研究員。1993年日本生命保険相互会社総合企画部次長。1998年ニッセイ基礎研究所上席主任研究員(チーフエコノミスト)。2001年社団法人生命保険協会調査部長。2003年神戸大学大学院経営学研究科助教授。2005年商学博士(神戸大学)。専門分野は保険論、保険ファイナンス論、金融政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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