内容説明
御仏前・御霊前・御香典―どう使い分けるの?いざというとき困らないための知識を身近な言葉でやさしく解説。
目次
1章 お葬式の心としきたり―悲しみを慈悲にする智恵(お葬式の考え方進め方;臨終から納棺まで;通夜・葬儀から出棺まで;火葬から忌中まで)
2章 法事の心としきたり―思い出を霊への功徳に転じる智恵(法事の考え方営み方;葬儀から年忌明けまで;法事)
3章 お墓の心としきたり―死と生に出会いの場を設ける智恵(お墓の考え方まつり方;お墓のつくりや形;お墓の取り扱い)
4章 仏壇・仏具の心としきたり―「ほとけ」とともに暮らす智恵(仏壇・仏具の考え方まつり方;仏壇;仏具)
5章 仏教行事の三六五日―季節の風物詩にご利益を願う(仏教行事の考え方と功徳;一月から三月;四月から六月;七月から九月;十月から十二月)
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒、同大学院博士課程を修了。気象大学校で20年間教壇に立つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たいけい
8
2024年2月6日(火)読了。初読。中央図書館新宿区役所内分室の蔵書を読んだ。お葬式の心としきたり、法事の心としきたり、お墓の心としきたり、仏壇・仏具の心としきたり、仏教行事の三六五日の5章。限られた紙数で広くいわゆる仏教のしきたりを解説。浄土真宗の住職の私からすると他宗のしきたりを知る良い機会となった。発行から17年経過し、家族葬や墓仕舞いが出てきた現状に対して嘗てはどうだったかを知る手がかりにもなるだろう。仏教行事のしきたりの概観としては手頃。各宗のしきたりの詳細は別に読んだ方が良いだろう。2024/02/06
まちこ
0
メモ ①日本の法事は三つの宗教の考え方が混濁。仏教…四十九日 儒教…満2年(三回忌)神道…三十三回忌 本来の仏教は四十九日まで。親を敬う儒教で延び、霊魂を安定させるため子孫が祀りをする神道でどんどん延びていく ②「しきたり」の美名に隠れて迷信を擁護するのはおかしい。…「しきたり」は過去の時代の人々の共通感情に基づいて形成されており、現在ではそれが迷信であることがわかっても、そうした共通感情がなくならない限り「しきたり」が大手を振って通用する…共通感情を逆撫でするような行動をとらぬほうがよい2018/12/12