密教・自心の探求―『菩提心論』を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784804612737
  • NDC分類 183.94
  • Cコード C0015

内容説明

“自心の源底”は、マンダラの宇宙につながっている―空海が“密教の真髄”とした聖典を、最新の研究を踏まえて解明。資料篇として、インドの関連テクストの貴重な和訳を収録。

目次

第1章 『菩提心論』の思想史的背景(大乗仏教における密教の形成―大乗における真言門の確立;自心と菩提―如実知自心)
第2章 『菩提心論』を読む
第3章 弘法大師空海と『菩提心論』(不空三蔵と『菩提心論』;真言教学と『菩提心論』)
資料篇 インドの「菩提心修習論書」(ジュニャーナガルバ『瑜伽修習道』;カマラシーラ『入瑜伽修習』;ナガールジュナ『菩提心註解』(『菩提心離相論』))

著者等紹介

生井智紹[ナマイチショウ]
1947年、茨城県に生まれる。1970年、高野山大学仏教学科卒業、1977年、京都大学大学院博士後期課程(宗教学・仏教学)単位取得退学。1979―81年、文部省東南アジア派遣留学生としてインドL.D.インド学研究所で研究に従事。1994年、広島大学で博士(文学)学位取得、同年より高野山大学教授。また高野山大学研究科長、学長、密教文化研究所長を歴任。菩提心思想、インド後期大乗の諸理論、華厳思想と密教をテーマに研究を続ける。国内外の学術誌に論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ハヤカワショボ夫

1
『弁顕密二教論』『般若心経秘鍵』『即身成仏義』『声字実相義』『吽字義』『秘蔵宝鑰』自身著作ではないが『菩提心論』が空海の教科書で、書中でも引用が多く、理解を深めるため読んでみた。小乗(阿羅漢)から大乗(菩薩)や「自心の探求、菩提心とは何か」を菩提心論は説いています。世俗菩提心、勝義菩提心に加え三摩地菩提心が特徴で、空海は『第十往心』で三摩地を修することで曼荼羅につながるという。『菩提心論』を根拠とし忠実に継承しながら、インド後期仏教と中国仏教を上手く咀嚼し纏めたものが空海密教と理解しました。【家】★★★★2015/05/18

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