内容説明
青山大学の若手講師・神堂賢太郎は、恋人の奈々から、友人の南田朋子がTK製薬常務の父の元へ屈いた“夕焼小焼”の歌詞が書かれた奇妙な手紙で悩んでいると相談されたが、手紙の深意は分らなかった。数日後、彼女たちが遊びにいったTK製薬の保養所で、同宿していた熊沢専務が首を切断されクレーンに吊される事件が起き、彼の自宅から同じような“てるてる坊主”の手紙が発見された。童謡は殺人予告!―そして横浜で“赤い靴”どおりの新たな殺人が…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふたば@気合いは、心を込めて準備中
3
古い作品なので、今とはいろいろが違っていてかえって面白い。車載電話はあるけど、携帯は影も形もないし、脅迫状はワープロ。ドットインパクトプリンタなんて今はほとんど見かけないし、登場する電車も様変わりしている。ブルトレはもう…。文庫で購入したのは失敗だった。初めて読ん多ときは文庫じゃなかった。大幅に改定されていてるから、登場する電車も違っているし、当然時刻表も違う。これ、出版時の5倍くらいの値段になっていたんだけど…買いなおしたい…。2017/11/04
kanamori
0
☆☆★2011/10/11
しーやん
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想像以上に読むのに時間が掛かった一冊。内容としては面白いのですが…展開が遅すぎて平坦な一冊。内容としては本当に良いので勿体ないと言う感じ。伏線なのかと言えば伏線ではなくと言った感じ。比較的刊行も古い本でもあるので時代を感じる内容でもあったり。特に列車の名前は今と全く違うので何が何やら。残念なのは最後の方は時刻表を使ったアリバイトリックを解決する部分か。読んでいても全く分らん。わらべ唄になぞられて犯罪が行われていく所なんてゾワゾワするのに勿体ないエンディングと言う感じ。内容は素晴らしいのに、ん~と言う所も。2022/11/28