出版社内容情報
王道の特撮映画から抜け落ちた「知られざる特撮」「珠玉の特撮」を取り上げるのが本書の主旨。「特撮映画」といえば、ヒーローものか怪獣映画、SF映画を連想するかもしれないが、怪獣や宇宙人が登場しなくとも、すごい特撮シーンを堪能できる映画が、世界にはたくさん存在する。CGやデジタル技術が普及する前の作品でありながら、「この時代にどうやって作ったんだ？」という驚きの多い作品群を中心にセレクト。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
55
私も懐かしい特撮が大好きで、最近のCG映画に少し辟易していたところだったので、この本にハマってしまった。つまるところ、技術もあるが、作家のセンスなんだなと改めて感じた。CGでも作家のセンスさえよければ、人を感動させるものは創れるはずだよね。ここに紹介されている映画、観てないものが多い。全部観てみたいなぁ。山本さんがあとがきで絶賛している「季刊映画宝庫 ＳＦ少年の夢」持ってる！今度読み直してみよう。2019/05/23
oldman獺祭魚翁
37
お昼休みの2時間半で読了 SF作家山本弘氏の変態力満載の特撮愛 しかし山本先生こんなにDVDに印税を使って大丈夫なのかな？ 特撮といっても紹介されているのは殆どが洋画。どちらかというと洋画ファンの僕には楽しい本でした。先生ジョン・P・フルトンに一章割くほどの熱愛ぶりです。 紹介された映画のなかには僕も観た作品もいくつかありますが、ソ連映画にまで食指を伸ばす先生の変態ぶりには脱帽するしかありません。2019/05/06
そうたそ
19
★★★★☆ 著者が自分の趣味の領域であるレトロ特撮映画を語りきる一冊。マニアックなものから有名なものまで、中には作品自体は有名だが、著者ならではの特撮部分に着眼したものもあり読み応えあり。載せられている写真が小さく見にくいのが難点だが、それを補って余りあるほどの著者の語りのテンションの高さである。相変わらず著者の趣味の幅の広さとその奥深さには恐れ入る。映画を見るつもりなくとも、愛情あふれる著者のツッコミは読み応えあり。2018/06/03
まつじん
10
CGのない時代でもファンタスティックな映像はあったんですよ～2017/12/09
十二月の雀
9
特撮、SF、ホラー好きにはたまらない。目次を紹介しよう。・このカタストロフシーンがすごい！・この爆発シーンがすごい！・この戦争映画がすごい！・この未来メカがすごい！・このモンスター映画がすごい！・この怪奇人間がすごい！・このファンタジー映画がすごい！…ほらもうお腹いっぱいだ。全ての映画がすごい！らしいので観たくなる。ゆっくりじっくりと観ていこう。人生は長いのだ。特撮も然り。2017/11/19
