• ポイントキャンペーン

歴史新書y
保科正之―民を救った天下の副将軍

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800300348
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

会津藩領民に仁政を施し、江戸復興を成し遂げた正之の善政の根幹には、常に無私と慈愛の精神があった。東日本大震災後、危機管理が問われる今、卓越した判断力とリーダーシップで新時代を切り開いた彼の実像を直木賞作家・中村彰彦が読み解く。

目次

第1章 将軍の御落胤、誕生
第2章 名君への道
第3章 天下の副将軍
第4章 真のリーダーシップが発揮された明暦の大火
第5章 諸藩の先駆けとなった会津藩政
第6章 会津に眠る
特別対談 山内昌之×中村彰彦

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木県生まれ。作家。『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞、『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、『二つの山河』で第111回直木賞、『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

34
保科正之は江戸幕府二代目将軍の徳川秀忠の隠し子で、秀忠の妻お江に殺されてはいけないので、高遠3万石の小藩保科家に預けられ、生い立ちは不遇でした。後、兄である三代目将軍の家光と対面し、少しずつ用いられていきます。将軍の弟であるのに謙虚な人柄で、後に四代目将軍の家綱を家光に託され、人に温かい政治をしていき、例えば殉死、酷刑の禁止、減税、救急医療制度設立、江戸の川にたくさんの橋をかけさせ、大火事が起きても避難しやすくさせたりと、とにかくやってきた業績は数えたらきりがありません。多くの人に知って頂きたい人物です!2014/07/03

Ryuji

6
★★★★☆保科正之についてとても分かりやすく書かれた本です。目新しい事が書かれている訳ではありませんが、読みやすい本なので保科正之を知りたい人にはお薦めします。個人的には、信松院(武田信玄の四女)の事が結構書かれていて嬉しかった。2014/06/12

とよちゃん

2
「天地明察」でその存在を知った大政治家。徳川2代将軍秀忠の御落胤として生を受けるが、その正妻おごうの存在や実父の冷酷さにより、その存在は隠されたまま。周りの暖かい温情により、信濃高遠→出羽山形→陸奥会津と大名の道を歩む。3代将軍家光にもその力を見いだされ、4代将軍家綱の補佐役として文治政治に世の中を導く。「明歴の大火」の後始末、「末期養子の禁」、「殉死の禁止」、「玉川上水開削」、「社倉制」、「年金制度」など、よくひとりの人物がここまで政策を考えだし断行できたものだと驚き感嘆します。2013/05/14

スズツキ

1
著者の保科正之論は2冊目。ここまで盲信的だと懐疑的にもなるかも。島原の乱の原因を分析した正之はその後に山形で起こった一揆に対して、果断な処置を行ったため、山形では評判が悪いらしい。2015/01/24

cdttdc

1
日本の歴史上、類稀に見る政治を行ったこの副将軍が評価されないのか?徳川幕府の時代にケチが付くからか?家光、家綱を支え、加賀藩の手本となり、文治政治の先駆けとなる数々の施策の実施と同時に、人権にも配慮され、民に愛された保科正之、生まれ変わってきて欲しい。2014/02/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5532078
  • ご注意事項