出版社内容情報
2017年度の将棋大賞の記録4部門を独占した棋士・藤井聡太。デビューからわずか1年でトップグループにまで駆け上がった時代を背負うスターの出現は将棋界をどう変えたのか。師匠、プロ棋士、取材関係者らが見た天才棋士の「驚異の思考力」をエピソードとともに検証する。ＡＩによる分析、過去の名棋士との比較、また話題となった「勝負めし」も収録。
内容説明
史上最年少七段達成！記録ずくめのデビュー１年半を検証。プロが語った「天才」の本質。「５０年に１度の天才棋士」その素顔に迫る！
目次
巻頭鼎談
人気棋士が語る「史上最年少棋士」の深奥―「聡太の時代」に“待った”をかける！プロが見た藤井将棋の「強さと死角」
関西重鎮スペシャル対談―谷川浩司九段×浦野真彦八段 「藤井聡太 異次元の詰将棋力」
師匠が語った「天才棋士」の現在―杉本昌隆七段×森〓二（けいじ）九段 藤井四段が塗り替える将棋界と日本の「未来図」
記録４部門独占ですでに大スターの風格―「記録」と「数字」で検証する藤井聡太「デビュー１年半」
大ヒット企画ＡｂｅｍａＴＶ「将棋チャンネル」仕掛け人―野月浩貴八段が語る「炎の七番勝負」舞台裏
羽生フィーバー以来の報道陣大集結！―藤井「３０連勝」ならず！！ドキュメント「７・２」
並みいるトップ棋士を撃破し堂々の４連覇達成！―小学生で日本一の栄冠！プロ棋士たちが分析する藤井聡太「詰将棋伝説」
天才に受け継がれる東海の将棋史―棋道師範・鬼頭孝生氏が語った藤井四段のルーツ「板谷一門」の歴史と伝統
千駄ヶ谷の昼は「ブジイノミクス」で大盛況！―「藤井メシ」リストに見る「勝ち」の方程式
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朗読者
18
藤井聡太先生が2018年に最年少で7段昇格した時に、デビューからの数々の記録更新と将来への期待をプロ棋士たちの証言としてまとめた本。昨年は、銀河、朝日、日本シリーズ、NHK杯のトーナメント式一般棋戦全勝という大記録を達成した。タイトル戦では現在7冠で、王位を防衛して、8/31から始まる王座戦5番勝負に勝てば、升田幸三(3冠)、大山康晴(3冠・4冠・5冠)、羽生善治(7冠)に次ぐ史上4人目の全冠覇者となる。大フィーバー間違いなし♪2023/08/12
ミガーいち
3
楽しく読んだ。これからも活躍して欲しい。星３2018/07/29
よっしー
3
この話、知ってる～！と思ったら、既出であった。編集が別冊宝島編集部だもんね。昨年、「別冊宝島 藤井聡太 新たなる伝説」に掲載されたものも半分くらいかしら？ 少し残念だけど、木村、佐々木勇、八代の3人の先生方の鼎談は面白いし、特に良かったのは、谷川先生と浦野先生の詰め将棋についての対談。私もいつか藤井七段が作った詰め将棋本が読みたい！解けないけど（笑）2018/06/15
ラッキー55
2
藤井棋聖関連の本は8冊目。プロ棋士の対談 形式で藤井棋聖の事を語っている。AIソフト の申し子と言われているが、奨励会3段まで はソフト使用を禁止されていたようである。 八代６段のコメントで「将棋を強くなりたい子 はソフトは使わない方が良い。なぜなら、自 分で考える力が重要である。AIソフトに頼る と考えなくなる」というコメントが印象に残った。 最後にこの本の中で渡辺２冠が10代でタイトル を取るのは藤井さんと言えども難しいとコメン トしている。今回の獲得で何が起きても不思議 ではない。2020/07/18
ロタ
0
藤井聡太七段について対談形式で関係者が語っていく内容。詰将棋作家でもあるプロ棋士谷川九段と浦野八段の対談が特に興味深かった。詰将棋もいくつか紹介されていたので後で正解手順を並べてみたい。次に記憶に残るのがAbemaTV炎の七番勝負のアドバイザーの野月八段評。あの勝負の最後に用意された羽生九段戦を勝利したことで一般への将棋ブームが一気に爆発した。その裏側の視点に触れられたのは僥倖だった。2019/07/03
