内容説明
京都・吉岡道場、奈良・宝蔵院と、天下に名を轟かす武の名門を訪ね、自らの剣を試す武蔵。試合では相手を討ち負かすが、奥蔵院の日観老師に「強すぎる」ことを諫められる。「負け」を認め、真の剣の道を模索する中、さらなる高みを目指し、雲上人・柳生石舟斎との試合を目論む武蔵。剛から柔へ。猛進から懊悩へ。運命の愛弟子・城太郎との出会いもあり、流浪の旅はさらなる波乱に包まれる―。
著者等紹介
吉川英治[ヨシカワエイジ]
1892年、神奈川県久良岐郡(現・横浜市)生まれ。本名英次(ひでつぐ)。十歳頃より雑誌への投稿を始め、少年誌で入選。1914年、吉川雉子郎の筆名による『江の島物語』が『講談倶楽部』誌三等に当選する。’22年、東京毎夕新聞社入社後に文才を買われ『親鸞記』等を執筆。同紙紙上にて発表。’25年、同年創刊の『キング』誌にて初めて吉川英治の名で発表した小説、『剣難女難』が人気を博す。’35年、朝日新聞にて『宮本武蔵』連載開始。’60年、文化勲章受章。1962年、七十歳にて生涯の幕を閉じる
吉川英明[ヨシカワエイメイ]
1938年、吉川英治の長男として東京に生まれる。小学生の頃より父の作品に親しむ。’61年、慶應義塾大学法学部卒業後、NHK入局。放送記者として活躍する。’71年の退局後、書店経営を経て吉川英治記念館館長に。2011年より財団法人吉川英治国民文化振興会理事長を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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