内容説明
小4の日向は、両親が離婚したあと、母といっしょに、祖父母の家でくらしていた。そこに「いとこ」の春が、祖父母の養子になってくわわることになった。「祖父母、母、春、日向」で「家族」だと祖父はいう。でも、日向は、「この家、好きになった?」と問われても、「わかんない」としかこたえられない。そんなある日…。
著者等紹介
岩瀬成子[イワセジョウコ]
1950年山口県岩国市生まれ。1977年のデビュー作『朝はだんだん見えてくる』(理論社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。『「うそじゃないよ」と谷川くんはいった』(PHP研究所)で小学館文学賞、『ステゴザウルス』(マガジンハウス)・『迷い鳥とぶ』(理論社)の2作で路傍の石文学賞、『そのぬくもりはきえない』(偕成社)で日本児童文学者協会賞、『あたらしい子がきて』(岩崎書店)で野間児童文芸賞、『きみは知らないほうがいい』(文研出版)で産経児童出版文化大賞を受賞
坪谷令子[ツボヤレイコ]
1948年兵庫県神戸市生まれ。神戸大学教育学部卒業後、小学校の教師として十年勤める。1977年に灰谷健次郎氏の『せんせいけらいになれ』(理論社)に絵を添えたのをきっかけに子どもの本の世界に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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海(カイ)
11
【図書館】やっぱり親戚でも一緒に暮らすと言うことは色々あって当然なんだ。『家族』とはなんだろう?と考えさせられる本でした。2018/07/27
timeturner
7
いろいろなことを感じてはいるんだけど、その感じが何なのか言葉にはできないって、子供ならすごくありそう。そういうのを上手にすくいとっている。それにしてもカバー絵の仔猫はもう少しなんとかならなかったものか……。2018/06/14
頼ちゃん
4
幸せになってほしい。2018/07/16
ウクレレで歌う
2
新しい家族のぎこちなさが、ひしひしと伝わってくる。春くんが自転車で町をぐるぐると走るときの気持ちが切ない。岩瀬さん、こういう何気ない描写が本当にすごいと思う。一匹の猫の存在が、こんなに大きいなんて。2017/08/26
ムーミンまま
1
小学校中学年向けかな?言葉にできないもやもやした気持ちを、抱えながらそれでも前に向いて…。これからは、いろいろな家族の形態があるし、それをテーマにした児童書も増えてほしい。2021/02/16