ディスカヴァー携書<br> 不合理だらけの日本スポーツ界

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ディスカヴァー携書
不合理だらけの日本スポーツ界

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784799322512
  • NDC分類 780.4
  • Cコード C0234

内容説明

メダル数の差、それを生むシステム、メダリストたちのセカンドキャリア、どれを取っても、日本のスポーツはアメリカのスポーツに大きく水をあけられている。「警鐘を鳴らす」などというおこがましい表現はさけたいが、「アメリカのスポーツ」という日本人にとっては少し特殊な現場にいる私こそ、その役目を果たさなければならない1人ではないかと感じている。

目次

第1章 日米スポーツ事情(ヘッドスライディングに見る日本のスポーツの不合理;「声出し」は有効か?;アメリカのスポーツに見られる合理性 ほか)
第2章 アメリカのスポーツにあり、日本のスポーツにないもの(カレッジスポーツ;指導者;スポーツ医療 ほか)
第3章 2020年へ、そして、日本スポーツの未来へ向けての提案(もしも、アメリカに相撲があったら;2040年に向けて)

著者等紹介

河田剛[カワタツヨシ]
1972年7月9日生まれ。埼玉県さいたま市出身。1991年城西大学でアメリカンフットボールを始め、1995年リクルート関連会社入社と同時にリクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)で活動。選手として4回、コーチとして1回、日本一達成。1999年の第1回アメリカンフットボール・ワールドカップ優勝メンバー。2004年に引退後、オービックシーガルズでコーチ就任。2007年に渡米し、スタンフォード大学アメリカンフットボール部でボランティアコーチ就任。2011年より正式に採用され、オフェンシブ・アシスタントに就任。現在、オービックシーガルのアドバイザー、大阪経済大学客員教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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香菜子(かなこ・Kanako)

45
不合理だらけの日本スポーツ界。河田剛先生の著書。アメリカのスポーツ界は本当に合理的で論理的。日本のスポーツ界も外国の良いところは謙虚な姿勢で学ばないと何も変わらない。改めて日大のアメフト部事件には日本のスポーツ界の不合理が凝縮されているように思いました。2018/09/03

こも 零細企業営業

22
アメリカでアメフト(大学)の仕事に従事してる人の米国と日本とのスポーツ文化の成熟度の違いが書いてあった。特に相撲については、未来のタニマチへの配慮が皆無。練習は試合のように、試合は練習のようにプレーするとは真反対な練習風景。メディアへ報じて貰っているという理解が皆無。脳震盪とセカンドキャリアへのケアも皆無とボロくそ。日本の国技と呼ばれる相撲がコレじゃ日本のスポーツ文化も先が知れてる。でも、アメリカのスポーツ文化を直輸入しても合わないから日本独自のスポーツ文化の成熟が必要と締めていた。2020/08/12

19
米スポーツ界の柔軟さが大変勉強になった!NCAAの組織としての成熟度の高さには驚いた。学生スポーツでも「勝つことによって、収益を上げること」日本では学生スポーツのアマチュア精神が悪い意味で蔓延っている。UNIVASが設立されやっと一歩を踏み出したところだ。アスリートは勉強しなくていい。これを変えなければセカンドキャリアの充実は難しい。マルチスポーツという1つに囚われない考えもおもしろい。指導者に大事なのはリクルート。素材選びに時間をかけ、能力を生かす。振り返ると型にはめた指導をする自分に気がついた。2021/05/12

FMY

11
「社会のシステムや慣習が、日本のアスリートが成長する機会と、アスリートが自分に最も合った、スポーツを選ぶ機会を奪っている」アメリカに身を置くことで体感した日本スポーツの不合理さは、日本固有の伝統や性格に基づいていると述べられている。良くも悪くも、何事も一意専心で取り組むことが「美しい」と考えられてしまう日本。多様な競技に取り組む「マルチスポーツ」を奨励することが何より必要であると著者は提言している。スポーツに限らず、1つのことにこだわらないで様々なことに取り組むことはプラスの面が多いじゃないかと思う。2019/02/22

パラオ・スパニッシュフライ

9
薄々気づいていたけど、儲かる仕組みを作って業界全体で発展していくアメリカのスポーツ界。1つのスポーツに固執せず様々な選択肢を与えて選手の能力を見極められるアメリカのスポーツ界。体のケアから引退後の進路まで手厚く保証してくれるアメリカのスポーツ界。それに比べて日本は...、という本。”スポーツ一筋論”である程度結果が出ている今の日本にアメリカ式を浸透させるのは大変です。武士道や神道などの伝統的な考え方が逆に足かせになるので相当壁が高い。それでも自分が生きている間になんか変化が見られるのなら応援していきたい。2018/06/22

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