内容説明
『超訳ニーチェの言葉』著者の、混迷の時代だからこそニーチェに学ぶ、自分らしく生きるヒント。
目次
1章 自分を十分に生かす(創造することが人生の喜びだ;天職など探しても見つからない;思い切ってやってみろ ほか)
2章 世間の価値観から自由になる(世間に従うかどうか、決めるのは自分だ;世間の価値観にからめとられるな;自分自身の価値基準を持て ほか)
3章 人生に正しい答などない(人生に正しい答を求めるな;安全など存在しない;問題は「解決」ではなく「解消」せよ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
22
ニーチェは、たくさんの比喩や暗喩を使って自己実現を語った人だったということがわかる1冊。例えば、「読書は、語彙を増やし自分を変えるのに大いに役立ち、微妙な表現を知れば、自分の微妙な感情や思いを表現でき世界が広がる」ということを、「12色の色鉛筆しか持っていなかったのに、油彩絵の具ばかりか岩絵の具、多彩な顔料をも手にするようなものだ」と語っている。比喩を楽しみながら、自分らしく生きるヒントももらえる。2019/04/30
Rico.genge
4
この本は、中身の濃さが半端ではなかったです。ページ数は200ページ無いにも関わらず、精読するのに2週間以上かかってしまいました。文章が難しいという訳ではありません。何度も読み返しながら考え、自分の考えを書き込みながらだったからです。むしろ文章の読み易さはさすが白取春彦さんです。自己超克を続け、常に脱皮し続けるニーチェの生き方が、長い年月多くの人々に影響を与え続けている理由が、この1冊に詰まっているように思います。ずっと同じ場所に留まるような生き方ではなく、立ち止まらず進め!と背中を押してもらいました。2024/02/28
もと
4
ニーチェは哲学と芸術を組み合わせて表現していた。これが新しかったのかな。同時に理解できない表現が増えて、解説本がたくさん生まれたのかも。2023/04/30
タペンス
4
この人生とは自分の手で自分をつくる場。今日みずからしたことのみが明日の自分をつくる。どんな物事についてもうまく処理する必要などない。他人と比べて下手であっても自分自身で最後まで手がけることが重要、なぜならそれこそが自分の人生をつくるたったひとつの手段だから。人生をいっさいのストレスのない完璧なプロジェクトにしようとしても無理。何かをすれば必ず特定の結果が現れるということはない。◎私の人生失敗だったけど、投げ出さずに最後まで生きようという気持ちになりました。要領よく生きる必要なんかない。2022/09/13
らる
3
大人は結果の形を求める。幼児は自分の力で事を成すことを求める。すぐれているのは幼児。なぜならこれが自己実現だから/互いに自らをひらき始めれば、関係は創造的なものになる/人生は、自分の手で自分を作る場/自己実現は具体的な救い。自分が変わる→状況が変わる→苦しい状況の要因の一つが変わる/飽きるのは自分の成長が止まっているから/自分を自由にさせてくれ、活発に能力を発揮させてくれる人こそが教育者/友人を失うのは、嫉妬とうぬぼれから/脱皮しない蛇は破滅する。人間もまったく同じだ/2023/08/12