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内容説明
ブロックチェーンは人類に、管理者のいない社会をもたらします。それは、私たちがまだ見たことのない世界です。これまでのような、中央集権型の組織が崩れ、個々の人間は自律した存在となります。本書では、これまで仮想通貨や金融関係者のために語られていたブロックチェーンではなく人々の生活や組織、社会をどのように変えていくのかをわかりやすく解説するとともに筆者が取り組むブロックチェーンのアイデアやプロジェクトを紹介します。
目次
序章 ブロックチェーンのいま
第1章 ITの進化
第2章 ブロックチェーンの正体
第3章 普及を阻むもの
第4章 ブロックチェーンが拓く未来
第5章 実験例と想定ケース
著者等紹介
坪井大輔[ツボイダイスケ]
1977年生まれ。2000年北海道工業大学(現北海道科学大学)工学部卒業、2012年小樽商科大学大学院アントレプレナーシップ専攻MBA取得。現在は株式会社INDETAIL代表取締役CEO、北海道科学大学客員教授、上場子会社・ベンチャー企業社外取締役、一般社団法人ブロックチェーン北海道イノベーションプログラム(BHIP)代表理事、一般社団法人北海道モバイルコンテンツ・ビジネス協議会(HMCC)副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaichiro
92
ビットコイン以外、活用例が出てこないブロックチェーン。その要素技術は何か、どんなものに適しているか、将来の活用案などがとてもわかりやすく記載されている。素人の私でもなんとか理解できた。ブロックチェーンの神髄は完全なる分散コントロール。現在の中央集権型社会に風穴をあけるツールではないかと説く(facebookがリブラを発行する背景には既存社会を革命的に変革する意図を感じる)セキュリティーが極めて高いと流布される技術。性善説の上になりたつ部分もあり、悪用されると大きな被害が出そう。もう少し勉強してみたい。2019/09/12
ミライ
37
仮想通貨のビットコイン等に使われている技術である「ブロックチェーン」について、技術者ではない人にもわかりやすく解説した著書。本書ではブロックチェーンの本質は「技術」ではなく「思想」にあると位置付け、ITの進化の歴史からはじまり、ブロックチェーンの誕生・正体・普及を阻む障害・未来までが詳細に語られる。著者の坪井さんによれば、将来的にブロックチェーンが普及すると、中央集権型の組織が崩れ管理者のいない自律型の社会になるというが、果たしてどうなるか。2019/10/25
Tenouji
17
分散システムに興味が出てきたので、読んでみた。自律分散型というのが、人間社会の選択肢の一つになったことがとても喜ばしいのだが、中央集権型からの移行は、実際、相当難しい、と思う。ひょっとして、小規模で安定した組織に向いてるのかもしれないね。2020/02/22
はふ
12
いま社会を変えようとしているテクノロジーの一つである、ブロックチェーンについて、わかりやすく説明した本書。ブロックチェーンのメリットやデメリット、できることやできない事を、簡潔に記してくれている。 ブロックチェーンによって生み出される社会は、従来の中央集権型の社会とは異なり、管理者のいない社会が実現されるであろう。個々の人間の存在がより重要になる。 社会の転換点である今こそ、技術ドリブンの発想ではなく、思想ドリブンの発想を身につけ、この時代を乗り越えていく必要がある。2020/12/25
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
12
今お金で値打ちを定量化されているものについては、そのまま日本円、米ドルなどに任せておいて、まだその価値が定量化されていないものを定量化する手段としてのブロックチェーンという話が面白かった。これはやりがいの搾取といった問題を解決できるのでは?今まで、善意ややりがい楽しさだけを報酬としていた活動に対して、経済をつくりだすことができる。2020/08/14