内容説明
先端物理学からひもとく宇宙の正体を完全図解。
目次
第1章 物質を構成する原子、素粒子
第2章 アインシュタインの重力理論、他の三つの理論との統一?
第3章 加速器実験よりももっと高エネルギーへ…なぜ「ひも」か?
第4章 ひも理論の特徴と概要
第5章 私たちの世界とひも理論…高次元の膜たち
第6章 ひも理論と宇宙論
第7章 ひも理論は実験で観測できるか?
資料編
著者等紹介
伊藤英男[イトウヒデオ]
東京大学宇宙線研究所特任助教。同研究所広報担当。高エネルギー加速器研究機構(KEK)素粒子原子核研究所理論センター協力研究員でもある。国立苫小牧工業高等専門学校機械工学科卒。その後、茨城大学理学部自然機能科学科へ編入し、同大学院理工学研究科に進学。同大学院博士後期課程進学と同時に、KEK素粒子原子核研究所理論部にて受託生となって学ぶ。博士号取得後は、非常勤講師や研究機関研究員等を経て現職に。専門は素粒子論(特に現象論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くら
2
わからない人に易しく伝えようとする心遣いに溢れていた。物理嫌いの私でも最後まで読め、なんとなく部分的にでもわかった気がするし、自分なりの発見はたくさんあった。超ひも理論が正しければこの世界は10次元だとか衝撃的。一般人の想像をはるかに超えた世界を、物理学者たちは考えているのだなあ。小さい小さい素粒子の研究が、広大な宇宙につながっていたり。この世界の真理を探求する物理学に壮大なロマンを感じた。2015/07/03
農明(ノウミョウ)
1
最先端の物理学が優しく解説されていて勉強になりました。量子力学という、今までの古典物理学では説明できない現象を説明するために新しい仮説が登場していき、波、粒子とミクロを追求して、これ以上説明する方法がないかとなって、ひもというモデルが旨く説明できるとわかったいきさつがわかりました。また、なぜミクロの世界のため巨大な加速器が必要なのかという理由もわかりました。E=mcがどこまでもつきまとっていると感じます。2024/03/20
RuiRui
1
超弦理論の本は何冊か読んだけれども、いい具合に細かいところをざっくり切り落としてくれて、わかりやすい。キーワードをメモってあとでググればだいぶ理解は進みました。 2015/07/27
サンセット
1
やっぱ数式無しだと、どこかで説明の限界があるように思う。まあ式を載せたら途端に難しくなるかもしれないけど、分かりやすくなる場合も多々あるので。これで図も無いと余計に意味不明な本になるけど、図があるだけイメージしやすい本だと思う。2015/02/16
phmchb
1
大ざっぱに超ひも理論およびその周辺を解説した本。高校生ならある程度消化できるレベルだと思われる。2014/03/27