出版社内容情報
深い教養と鋭い洞察に裏打ちされた「古典の名作」と、時間的・空間的なコストを大幅に軽減してくれる「電子書籍」。現代の知の巨人・佐藤優が、「真の教養」を身につけるための読書術を解説。
内容説明
古典から電子書籍まで―「真の教養」が身につく佐藤流読書術とは?
目次
第1部 「危機の時代」に備えよ(「世界大戦」は終わっていない;はたして「近代」は存在したのか;「動乱の時代」の必読書;「反知性主義」を超克せよ)
第2部 「知のツール」の活用法(私が電子書籍を使うわけ;教養としてのインターネット;「知の英語」を身につけるには;現代に求められる知性とは何か)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了。1985年に外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館勤務後、本省国際情報局分析第一課において主任分析官として活躍。『国家の罠』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
235
電子書籍についての記述が目新しさを感じたが、さすがに他の本でも書かれていたようなこともあった気がする。でも著者の意見にはかなりの部分で納得する。2015/08/25
ehirano1
129
前半と後半では内容が全く異なります。前半は極めて学術的内容で、分析のプロらしさに舌を巻くばかりで、唯単に世界史を解説するのではなく、現在の諸問題や未来への警鐘を近代史(≒世界史)を以て解析し平易に説明されていることが実に素晴らしいと思います。後半は、電子書籍についてですが、電子書籍を二冊目に使うというアイデアは当に“コロンブスの卵”でした。2019/05/19
KAZOO
123
佐藤さんの本の紹介を兼ねて世界状況の分析の仕方を教えてくれています。また英語の勉強法なども示してくれていて私はすぐに影響されてしまいます。文法は高校程度でいいのでそれをしっかりものにして、語彙を増やしていくことがよいようです。佐藤さんの本はいつも何かしら得るところがあります。2018/04/23
Gummo
45
現在の国際情勢や時代の本質をつかむための教養を身につけるための読書案内。紹介されている本はどれもレベルが高そうだが興味惹かれる。★★★☆☆2014/10/05
昭和っ子
40
ウェストファリア条約による宗教戦争の終結と宗教に取って代わった近代主権国家の成立が、中世の終わりと今に至る近代の始まり。人々の情念を引き受けていた宗教の代わりの受け皿が民族主義。それに基づく二つの大戦が終わった後も、人々は民族主義を超える概念を見出し得ず、戦争の火種は未だくすぶっている。資本主義の拡大も国民の生活を守りえず、対する方策として国は帝国主義に流れ、戦争へと傾く。それを監視し、政治エリート達の「観客性を軽視して自分が理解したいように世界を解釈する」反知性主義を阻止するために、知性を磨かなければ!2014/10/22