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ウィーンの冬

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  • サイズ B6判/ページ数 516p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784797671131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

文明の交差点、魔都ウィーンの地下で交錯する北朝鮮工作員、日本のカルト教団信者、武器商人、イスラム過激派、そして日本人外交官たちそれぞれの思惑と怨念。「核テロ」のターゲットはTOKYOだった!ベストセラー『プラハの春』『ベルリンの秋』につづく、元外交官作家・春江一也の「中欧大河ロマン三部作」、ここに完結。

著者等紹介

春江一也[ハルエカズヤ]
1962年外務省入省。1968年、在チェコスロバキア日本国大使館に在勤中「プラハの春」の民主化運動に遭遇、ソ連を中心としたワルシャワ条約機構軍によるプラハ侵攻の第一報を日本へ打電する。その後、東ドイツ大使館、ベルリン総領事館、ジンバブエ大使館、ダバオ総領事館(フィリピン)などに勤務した後、2000年に外務省を退官。現役の外交官当時、在外勤務の体験をもとにした小説『プラハの春』(集英社刊)を上梓、これがベストセラーとなって鮮烈な作家デビューを果たした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

23
「プラハの春」「ベルリンの秋」に続く中欧3部作の完結編。83年9月。堀江亮介の弟・洋三は在イラク日本大使館一等書記官としてバグダッドにいた。近郊の高速道路を走行中、交通事故で死亡した。事故の後処理を命ぜられた亮介はイラクに向かい、これは事故ではなく殺人だという感触を持つ。弟が親しくしていた女性は弟の日記では「シェへラザード」と記され、本名は不明だ。しかし、「トーマス」という弟がいるらしいことがわかった。事故の処理を済ませた亮介は外務省から「海外情報分析センター」に出向せよと命ぜられる。2010/09/11

detu

18
8/10〜19了。『プラハの春』『ベルリンの秋』に続いての中欧三部作完結編とされているが、前二作とは趣きがかなり異なる。日本を震撼させたオウム真理教をモデルとした欧州ウィーンでの暗躍探査に何故か借り出された堀江亮介。小説として、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか。突拍子もないテロ計画と都合良すぎるチェイス、あくまでもエンタテインメントとして。シルビアが一度も登場せず亡くなってしまっていたのは残念だった。ラストのはしょり感も半端なかったね。2023/08/19

HoneyBear

7
プラハ、ベルリン、上海は凄く強烈な印象を残しているが、ウィーンを読んだ記憶が曖昧だったので再読。彼の国や教団も絡んで面白いかと思いきや、拍子抜けで残念。ロマンスがないこともあるのだろが、フィクション性が強すぎて「歴史を追体験して知らなかった出来事を知る」といった醍醐味を味わえなかったからだろう。ウィーンなどの情景描写も今ひとつ旅情をかきたてない。著者の他の作品を再読して挽回を図ることとしたい。2014/08/20

まる

5
別の国で起こっている事が飛んでもない宗教で繋がれて行く。スケールは大きく恐ろしい繋がりが展開し、どこまでがノンフィクションなのかと思いながら読んだ。プラハ、ベルリン、最後がこのウィーンという事だが、この本の面白さは別にして、シルビアとの関係があまりに軽く扱われていて、むしろ主人公は別の人物であってほしかった。書きたい事があるあまりにそうなったのか。作者が強く訴えたいのは日本が国防や国家間の危険に関して無防備過ぎるということで、これが書かれてから十数年後の今もその危機感の無さは変わっていない。2019/08/19

カワセミ440

3
やっと3部作読み終えました。カリナンを含めれば4作。『プラハの春』とか『ベルリンの秋』はカテリーナ、シルビア母子とのロマンスがあったけどこれはそんな話は全く無かったし、シルビアとの進展は何も無く乳癌で死んじゃうし・・・。オウムからインスパイア?されて創ったと思われる団体や北朝鮮のスパイもいま一つ納得ができない終わり方だったと思う。どうでもいいけど、『カリナン』では堀江さんは領事館?に奥さんの気配があった覚えがあるんだけど。話が繋がってない気がするなあ。2011/03/04

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