内容説明
抜く手も見せない神速の抜刀、巨躯の相手をものともせぬ崩し。絶望的に不利な状況から生き残る術を追究してきた古武術は、身体の“常識”的な使い方を覆し、現代スポーツの壁をことごとく破る。本書は、武術家・甲野善紀の技の数々を写真とイラストで解説し、武術的身体操法に隠された秘密を解き明かす。スポーツの上達をめざす人とともに、日常の動作の効率をよくしたい人にも示唆に富む一冊。
目次
現代スポーツにおける古武術の可能性 革新的身体操法へのまなざし―まえがきにかえて(甲野善紀)
1 対談・養老孟司×甲野善紀―現代人よ、失われゆく身体を取り戻せ!身体の“再発見”を目指して
「瞬速」―風の如く動く
「剛力」―雪崩の如く制す
2 対談・田上勝俊×甲野善紀―武術の動きを発想転換のきっかけに!日本のオリジナリティを追求する
自宅でできる古武術の動き
心身を解き明かす“武の技法”―あとがきにかえて(甲野善紀)
著者等紹介
甲野善紀[コウノヨシノリ]
1949年、東京生まれ。武術家。神戸女学院大学客員教授。1978年、武術を専門とする道に入り、「松聲館」を設立。体術、剣術、抜刀術、槍術、杖術、手裏剣術などを通して、古の武術の身体操法を体現すべく、技と術理の探求を行う。踏ん張らず、固定的な支点を作らない身体の使い方を提唱。スポーツに応用されて成果を挙げ、その後、介護、楽器演奏、演劇などにも、その動きは広がっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろ☆
15
古武術の技術。これだけでは、全く分からなかった。著者の本を他に読んでみようと思う。2015/06/23
さきん
3
剣道に疑問をもったときに手にした本。さまざまな古武術は武術における世界観を広げてくれた。剣道は反復練習やタイミングにおいてはためになると思うが、体の使い方や、実戦において自分で怪我しないように相手にダメージを与える点に関しては、問題があると思う。2015/07/10
キリ
0
ずっとよく分かってなかった井桁崩しのロジックがようやく分かった。あとは日々追々やっていきましょう。とりあえず荷物は手首を返して持つようにする。2013/12/25
はぱ
0
体には不思議な作用があるんだなと感じた。2011/11/06
ツンドク
0
「荷物を持つときは、軽く手首を返して持つ」2010/01/04