内容説明
探偵小説の父、エドガー・アラン・ポー作『モルグ街の殺人』が発表されてから脈々と受け継がれてきた、珍作・怪作ミステリーの原点―狂気。その精神を、数々の傑作を世に送り出してきた『このミステリーがすごい!』常連作家たちが描き出す。まさかの結末が用意された驚くべき作品から、奇抜な発想から生まれた超実験的な作品まで、ミステリーの面白さが全て詰まった奇想天外の短篇集。
著者等紹介
辻眞先[ツジマサキ]
1932年生まれ。作家、シナリオ作家、劇作家、旅行作家。『アリスの国の殺人』で推理作家協会賞受賞
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
作家。1998年、創元推理短編賞最終候補作を収めた短篇集『邪馬台国はどこですか?』でデビュー
かくたかひろ[カクタカヒロ]
1970年生まれ。WEBマガジン「腹藝春秋」編集長
戸梶圭太[トカジケイタ]
1968年生まれ。作家。音楽家。写真家。『闇の楽園』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞
霞流一[カスミリュウイチ]
1959年生まれ。作家。横溝正史賞佳作『おなじ墓のムジナ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bluemint
5
超薄口のバカミス短編集プラスバカミス案内。戸梶の写真だけで構成した短編が目を惹く程度。作家は面白いと思っているのだろうが、滑りまくってむしろ酷い部類に入る。バカミスをバカにするんじゃない!……ん?この言い方、正しい?ま、巻末のバカミスガイドが目当てだったから良いけど。2019/08/16
山田太郎
4
なんかビミュー。面白いのは霞さん。本編も読みたくなった。2009/08/12
エチゴヤ
3
バカミスへの愛は感じる一冊でした。まあ、変な方向への過剰な情熱の発露がバカミスなのであって、狙って書けと言われても困るよね?たぶん・・・。2014/01/05
チェブラリー
2
う~んバカミスって知ってて買ったけど・・・・笑えない。2010/08/11
必殺!パート仕事人
1
バカミスを紹介する日記形式の短編が続きものだから読んだものの、やはりここに採用されているミステリは私の好みではなかった。 ルパンシリーズの『ピラミッドの秘密』が訳者の南洋一郎の作というのは初めて知った。2021/11/27