内容説明
20年間無敗の男、雀鬼・桜井章一が苛烈な勝負の世界で身につけた哲学。それは、たとえば「敵を知り己を知らば百戦危うからず」といった情報最優先の兵法とはまったく相反する境地である。桜井は「勝負において、相手の情報は必要ない」といいきる。無防備で、かつ臨機応変であれ。瞬間瞬間に変化する勝負の流れに自然に反応する「体構え」を作れ。…勝負と人生の深奥に迫る稀有の書。
目次
第1章 美しく勝負に勝つ(ホンモノの勝負は、欲や期待を超えたものである;勝負において、相手の情報は必要ない;強さは目に見えない ほか)
第2章 きびしい勝負に勝つ(相手六分、自分四分の劣勢の時こそ、勝負所;多勢に無勢のケンカ勝負に勝つ;軸を取ったほうが勝つ ほか)
第3章 ホンモノの勝負に選ばれる(骨はあるか?;小指の強さは、美しい;「澄んだ状態」になれば、勝つ ほか)
著者等紹介
桜井章一[サクライショウイチ]
東京・下北沢生まれ。学生時代に麻雀にのめりこみ、昭和30年代後半、裏プロの世界で頭角を現す。以来20年間「代打ち」として超絶的な強さを誇り、「雀鬼」の異名をとる。現役引退後、著者をモデルとした小説、劇画、映画などで広く知られるようになる。現在、「雀鬼会」を主宰し、全国から集まった若者を指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うりぼう
54
「勝負」というより、生き方。麻雀好きには、そんな格調高く遊びたいとは思わないと言われそう。私には、「麻雀放浪記」があっている。勝つには、勝負に拘るなということなので、ハリーポッターの賢者の石のよう。氏は、きっとこんなこと書く気もなかったが、世の中があまりなので、思わず漏らしたという感じ。表紙の俯き、紫煙をただよわせた風情は、生きることへの諦観の体現か、雀鬼会の若者は、体育会系で動きがよさそう。手当てで治す人は、本気で生きている人のようだ。「澄んだ」は「済んだ」であり「棲んだ」。私は、小指のように生きたい。2011/05/05
くらみ
2
桜井さんの書いた本は全部読みたいです。 麻雀全く知りませんが(笑)2012/07/11
mat
2
本当の生き方、生きる姿勢を考えさせる内容でした。
ぬまもん(clannnad3)
2
一つ一つの言葉が重い。人間の全ては癖で見抜かれる。雀鬼は語る。2009/04/04
Chili
1
プロだ2019/03/30