内容説明
知的ゲームの代表「チェス」から、謎のゲーム「マンカラ」まで、世界各地で親しまれてきた二十数種の“盤上ゲーム”の歴史と魅力を現地に取材。ゲームの“ヨーロッパ起源説”を批判し、中近東・中央アジア・インド・東南アジアの各地を訪れ、そのルーツを徹底的に探り出す注目の書。
目次
序章 盤上ゲームの起源
第1章 世界を席巻した知的ゲームチェス
第2章 世界各地の絵柄が楽しめる蛇と梯子のゲーム
第3章 手軽さで遊びつがれる紳士の気晴らしダイス・ゲーム
第4章 魅惑的な東洋の卓上ゲームマージャン
第5章 世界に君臨する遊戯の王様カード・ゲーム
第6章 戦略的な駒運びが醍醐味バクギャモン
第7章 不動の人気でさまざまな変化を遂げたナイン・モリス
第8章 豊かに広がる十字ゲームパチシとルド
第9章 世界中で人びとの夢を紡ぐ宝くじロッテリー
第10章 いまだ謎に包まれた高度なゲームマンカラ
第11章 人びとを魅了し没頭させるその他の盤上ゲーム
終章 遊戯史を構想する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
常磐条(ときわとおる)
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チェス、蛇と梯子ゲーム、ダイスゲーム、麻雀、カードゲーム、バクギャモン、ナインモリス、パチシとルド、ロッテリー、マンカラとわけてその起源と発達を解説。双六型の盤上ゲームの発明に続き「盤上の升目の性能差から駒の性能差」への発展により、チェスが誕生し各地へ広まった。さらに『ホモ・ルーデンス』にはなかった「遊びと賭けは常に一体だった」という指摘に刮目。ここに関して「運任せのゲームと知性やテクニックを要するゲームにおいて、賭けに臨む者の心境は両極端のものだったろう」とあったが、、、勝負師たるものどうなのだろうか?2013/06/29