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内容説明
人気アナウンサー・倉科恂のストレス発散方法は、極秘会員制クラブで男を買い、セックスをすること。優しい愛撫なんかいらない、ひどく抱いてほしい―。過去のトラウマから、倉科は乱暴なセックスで精神の安定を保っていた。その危うい秘密はクラブ内で長く守られていたが、ある夜の相手・津雲が仕事帰りの倉科の前に現れる。それから、６歳年下の粗野な男は、ベッドの上でもプライベートでも倉科を翻弄し…！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
43
積本崩し。裏テーマは麻痺プレイだと！？流石エロチャレンジャーの沙野さん。斬新だ。思う人が変わる心情描写のほうがもう一押しでちょっと惜しい。過去に囚われたままの受が攻によって死ぬことよりも生きることに意味を見出すという設定は上手いし、エロはちゃんとエロいし、ただ、肝心な心代わりの処がな、もっとこう死ぬほどの切なさが欲しかったかな？(沙野社比)個人的に一番病んでる影の役者のオーナーにゾクゾクさせられた。彼らの話も読みたいな。絵師・笠井あゆみさんの「おこたでラブラブまったり」に全て持っていかれたよ。まさに眼福♡2019/06/08
タビサ
32
会員制クラブの男娼・津雲×人気アナウンサー・倉科恂。亡き恋人に囚われている恂を生に繋ぎとめるのは暗闇で服薬し男娼との強引なSEX。自分を傷つけリセットして生きている不安定な状態。そこで出会った津雲が恂に変化をもたらす。グイグイくる津雲に迷惑がりながらも彼のペースに巻き込まれていく。強引でオラオラ系っぽい津雲だけど、意外と可愛い。重い話の中で年下生意気ワンコの津雲の存在が救いの光。思わず笑ってしまう場面も。オーナーの柏林が一番怖かった。ＳＳで幸せな二人が本当に良かった。笠井あみみさんのイラストが秀逸です。2017/07/18
波多野
31
いや〜、面白かったです。会員制クラブの男娼×客の人気アナウンサー。麻痺プレイってとんでもないなと思いきや、人物の心の闇や受が男を買うに至った理由が丁寧に追われていました。硬派な文章と設定ながら、暗くなり過ぎることもなく、攻が男娼の立場を越えて受に好意を抱く過程は甘さもありました。途中、友人で受の抱える闇を知る人物と三角(正確には四角？)関係になるも、個人的にはこのキャラにグッとハマる魅力は感じず印象は薄いかも？2017/05/29
なみ
20
設定はすごいけど、根底は真面目な感情。特に受に出会い踏み込むことによって攻が変わっていく過程と感情の変化が男っぷりを上げていっていていいなと(ぐいぐいいく強引さだけじゃなく泣き虫な一面みせてしまうあたり)。あと対極にある柏林の歪みと壊れっぷりと如月との関係などスピンオフとして読めるといいな…。2017/06/18
tanya
14
作家買い。亡き恋人と年下の男との葛藤が壊れてそうで成り立つ辺り流石だと思ってしまいました。弟様いい人ですね。柏林の凄さが謎のままで終わって次回あるのか⁈楽しく一気読みでした。2017/07/01
