性のユマニスム―エロスと結婚のゆくえをさぐる

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性のユマニスム―エロスと結婚のゆくえをさぐる

  • 佐藤 和夫【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • はるか書房(1992/10発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 181p/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784795240636
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0036

内容説明

性が、男女の心の奥深くに秘められたまま、自由にのびやかに語られないのは、なぜか。いったい何が、性を隠微な世界に追いやったのか。女装・フェティシズム・ピル・浮気心など現代日本の性の諸相と意識、その心理的社会的背景に大胆な哲学的メスを入れながら、恋愛・結婚・夫婦のこれからの可能性を探り、新しい男女関係のあり方を提示する画期的な性の哲学入門。

目次

男はなぜ性を語らないか
他の女を求める想像力
女装の魅力
フェティシズムとしての纒足=ハイヒール
ポルノコミック規制の倫理と論理
性のなかの孤独
アダルトな世界の性感覚
恋愛の過去・現在・未来
「攻撃的な性」としての男
女性における性の主体性
エロス的関係への情熱
大人の男女の新しい関係
結婚という制度の可能性

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひつまぶし

1
性についてオープンに議論すること自体に意義があった時期の産物であり、現在でも通用する論点が含まれているとは思うものの、今となってはいささか説教くさく感じられてしまう。例えば、不倫が問題となるのは一夫一婦制という結婚制度の縛りであり、それは国家による性生活への介入でもあるとか、個人の欲求と構造の交点を慎重に腑分けして議論を展開する論理構成は理解できるが、一般書で語り切れる範囲の限界をこえている気がする。とはいえ、この時代からの蓄積があっての現在なのだから、物足りなさを訴えるのは無い物ねだりというものだろう。2022/11/10

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