内容説明
ヘレーネ・ドイッチ、カレン・ホーナイ、アンナ・フロイト、メラニー・クライン。母を愛し、あるいは憎み、そして乗り越えていった彼女たちは、それぞれの葛藤のなかから、新たな理論を生み出していった。今日の精神分析の礎となった先駆者たちの生涯と仕事に現代女性の立場から光をあて、今日の精神分析を問いなおす、優れた評伝。
目次
はじめに 父中心から母中心の精神分析へ
第1部 ヘレーネ・ドイッチ(反逆する娘;精神医学とマザリング;女性の性 ほか)
第2部 カレン・ホーナイ(母の崇拝;生まれながらの女性性;子宮羨望 ほか)
第3部 アンナ・フロイト(父の娘;児童分析へ;自我心理学と青春期 ほか)
第4部 メラニー・クライン(母との葛藤;母親としての分析者;母と子の対象関係 ほか)