内容説明
永井荷風の愛した戦前の浅草。ストリップブームに湧く昭和20年代の浅草。渥美清、萩本欽一をはじめ、すぐれた喜劇人を次々と育てた浅草。移りゆく時代の変転を背景に、浅草でなければ生きられなかった一人の芸人の生涯を綿密に追跡、浅草という土地の神話をつむぎだした気鋭のノンフィクション力作。
目次
序章 片道切符の天使
第1章 僕の浅草案内
第2章 板付きの芸人として
第3章 おじさんの青春
第4章 毒舌講釈師の系譜
第5章 芸人の心意気
第6章 北の国から来た不良少年
第7章 オペラ館と永井荷風
第8章 「深見千三郎一座」旗揚げ
第9章 鼈甲屋のお嬢さん
第10章 横須賀劇場の幸福な日々
第11章 ロック座開場
第12章 「監督のコント」
第13章 あれが典型的な浅草芸人だよ
終章 宝京子ねえさんの巨大な花束