感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
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「大全」として、様々なノンセンスを集めて(collect)、つなげる(connet)という本。しかし大全であるがゆえに、キャロル、リア、ベケット、アルトー、ドゥルーズ、別役実、矢川澄子・・・と全てを面白いと、正しい(correct)としまうという問題はあるらしい(高山宏による)。そのあたりの問題性を考えたい場合はエリザベス・シューエル『ノンセンスの領域』を読むと良い。2013/02/20
euthanasia
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今から振り返ってみれば冒頭のジョージ・スタイナーが結局正しかったのだろう、もちろんそれも結果論でしかないのだが(それにしてもスタイナーの冷静さと明晰さは凄い。まるで後年の宮崎勤事件すらも予言しているかのようだ、と言ったらいくらなんでも穿ち過ぎか)2012/12/22
ぎんしょう
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未だ鮮烈さを失わぬノンセンス(ナンセンスではない!)についての評論集、ではなく書き下ろし。アリス、ベケット、ジョイス、シュルレアリスム……などなど、様々な領域に見えるノンセンスについて、ときに真面目に、ときにナンセンスに、アプローチしていく。渡部直己いわく、「ノンセンスを語ってセンスある本」。2012/01/24