内容説明
暗記することを目的とした、面白みのない歴史学習は終わりにしよう!「歴史をする」とは、クラスメイトが存在する理由を知り、多元的民主主義の一員になること。「歴史をする」とは、過去のエイジェンシー(主体者意識)の移ろいを描き出し、自分自身のなかに潜むエイジェンシーを呼び起こすこと。「歴史をする」とは、自分が物語の主人公になり、より良い未来をつくりだす一人になること。「歴史をする」ことで、子どもたちは行動し、探究し、自分自身も歴史を刻む一員であることを知ります。年号を覚え、歴史上の人物を漢字で正しく書けるようになったところで何の意味もありません。本書を読むことで、歴史授業における本来の価値が明らかになります。
目次
第1章 過去、現在、そして未来―「歴史をする」とは
第2章 それは災難ではない―歴史の探究を支える理論
第3章 「確かな」事実はそんなにたくさんありません―「歴史をする」探究コミュニティーをつくる
第4章 自分の知らなかった私に出会う―「私の歴史」プロジェクト
第5章 物語る―生徒と過去をつなぐ「家族の歴史」
第6章 ラクダが死んで、三マスもどる―世界史探究への足場かけ
第7章 病院にいるネズミ―歴史展示館をつくりだす
第8章 やった、討論するんだ!―対立を学びのなかに位置づける
著者等紹介
レヴィスティック,リンダ・S.[レヴィスティック,リンダS.] [Levstik,Linda S.]
ケンタッキー大学のカリキュラム・授業開発学科の教授
バートン,キース・C.[バートン,キースC.] [Barton,Keith C.]
インディアナ大学のカリキュラム・授業開発学科であり、歴史の非常勤教授
松澤剛[マツザワタケシ]
札幌市立学校教員
武内流加[タケウチルカ]
大阪府立大学地域保健学域教育福祉学類卒業(環境学副専攻・地域再生副専攻修了)。玉川大学大学院教育学研究科教育学専攻IBコース在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨシオ・ペンギン
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