内容説明
ハンカチ王子で人気沸騰の高校野球界。しかし、美談の報道のかげには「勝てばいい」「儲かればいい」という頽廃が進行していないか。特待生問題で大揺れの高野連も問題だ。ブローカーまがいの選手斡旋も横行している。今、高校野球の現場では何が起きているのか。関係者への取材をもとに、真に健全な高校野球とは何かを考える。愛情あふれる批判と提言。
目次
第1章 熱狂の陰で
第2章 特待生をめぐる現実
第3章 ボーイズリーグの実態
第4章 現場の声
第5章 日本高野連の体質
第6章 高校野球とフェアプレー
第7章 最後の夏の負け方
第8章 人格を育てる高校野球
第9章 高校球児は泣かない
著者等紹介
小林信也[コバヤシノブヤ]
1956年、新潟県長岡市生まれ。慶応大学卒業。スポーツライター、エッセイスト、ラジオのパーソナリティなどで活躍。スポーツの楽しさを世に広めること、スポーツ科学の探究を活動の軸にしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
22
けっこうきわどい話も多くおもろい。早実というか早稲田ってなんかきらいだなと思った。2011/10/25
たぴ
3
高校野球には日頃から思うところがあって読み始めたのですが、思いを共有できる内容ではありませんでした。野球して、人として成長したとして、それは結果であって目的ではない。野球は教育の道具ではないよ。野球の原点はスポーツなんだから、一番大事なのはプレーヤーが楽しむこと。もちろん対戦相手を尊重する気持ちを持った上で。「野球道」という考え方を否定する気はないけど人に勧めないでほしい。最後に、武術的な観点で野球を語っているがテレビショッピングを観てるみたい。その前に自分の子供と遊んであげたらいいのに。2018/10/15
テクパパザンビア
3
高校野球を商売にしている作者のような人に高校野球をとやかく言われたくない。2012/12/06
きのやん
3
斎藤祐樹はもともとたいした投手ではかなった。だが、どのメディアもハンカチ人気にあやかるためそのことに触れることを避けた。おそらくこの本はハンカチ小僧の実像に触れた嚆矢だろう。高野連、ブローカー、クソ朝日、高校球児にたかる乞食野郎は昔からいた。絶滅させることはまずムリだ。後半は武術野球がどうこうという記述が増え、まとまりがない。定価で買わなくて良かったという本。2014/08/10
タナサト
3
★★★☆☆ マスコミが報じない高校野球、教育としての高校野球の在り方とか。「三塁打を打たれたら、一塁手が打球を目で追いながら、さりげなく打者走者が走るラインに立ちふさがるテクニック」が某高校で指導されている、とかとか。すごいな…。2010/11/30