声に出して読みたい日本語〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794211385
  • NDC分類 908.8
  • Cコード C0095

内容説明

前作『声に出して読みたい日本語』は暗誦・朗誦の大切さを身体論の視点からあらためて主張し、多くの読者の共感を呼んだ。今回ふたたび歌舞伎、口上、落語から古典、漢詩、近代詩まで前回、収載できなかった名文名句、リクエストの多かった作品などを含めて、読み上げて心地よい文章、含蓄の深い言葉などをさらに広い領域から集めて贈る。著者による簡潔で機知に富んだ解説が面白い決定版テキスト第二巻。

目次

1 腹から声を出す
2 あこがれに浮き立つ
3 リズム・テンポに乗る
4 しみじみ味わう
5 季節・情景を肌で感じる
6 芯が通る・腰肚を据える
7 身体に覚え込ませる・座右の銘
8 物語の世界に浸る
9 肝を冷やす

著者等紹介

斎藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒。同大学教育学研究科博士課程をへて、現在明治大学文学部助教授。専攻は教育学、身体論。『身体感覚を取り戻す』(新潮学芸賞)など。前作『声に出して読みたい日本語』がベストセラーとなり、以後『三色ボールペンで読む日本語』『理想の国語教科書』『人間劇場』などを次々に刊行して教育問題に新鮮な問題提起を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

73
こちらも再読。10年前に読んだ時、本の栞にして挟んでいた(? )2000円札を発見して一寸嬉しい気分。・・・第1巻に比べ、中には知らない文章(恥ずかしい事ではあるが・・・)もチラホラ存在するので、そこがまた新鮮である。「肝を冷やす」というホラーっぽい文章も多く取り上げられていて興味深い。『通りゃんせ、通りゃんせ、ここはどこの細道じゃ、天神様の細道じゃ、ちーっと通してくだしゃんせ。御用の無いものとおしゃせぬ、この子の七つのお祝いに、お札を納めに参ります。行きはよいよい、帰りは恐い・・・・・・・・怖い。怖い。2014/01/14

カピバラ

36
与謝野晶子、宮沢賢治がやはり良い。日本語は美しいですね。2016/05/01

ばりぼー

35
「様々の習をつくして、習稽古の修行、功つもりぬれば、手足身に所作はありてこころになくなり、習をはずれて習にたがはず、何事もするわざ自由也。(柳生宗矩『兵法家伝書』)」私が思うに、日本ではこの百年、「自由」の概念はいまひとつ生産的に捉えられてこなかった。自由とは勝手気ままな状態ではなく、技が自在に使いこなせる状態のことだと私は考えている。宗矩は、稽古を積み、頭で考えなくても身体がしっかりと確実に動く状態を「自由」と言っている。技が身についているほど自由であるのは、モーツァルトやイチローを見ればわかることだ。2018/02/14

メタボン

32
☆☆☆★ やはり教科書で目にし、耳で聞いた文章は名文揃い。最近歯ごたえのある文章を読んでいないなと実感。難しくても音読することで体に響きとして沁みいることもある。歌舞伎の名セリフ、俳句・短歌の五七のリズム、中島敦などの漢語混じりの厳粛な文章、どれを取っても素晴らしい。2020/08/25

蓮華

22
日本語なのにスラスラと読めないもどかしさ。 音読することで日本語の美しさを感じることができる。 学生の頃習った詩人や歌人の詩や歌から、早口言葉まで音読を楽しめる本です。2018/05/28

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