内容説明
「皇室のことは皇室にお決めいただくのがよろしいのです」天皇陛下のおことばから始まった譲位の報道。有識者会議は何が問題だったのか。東京大学名誉教授の矢作直樹が皇室本来のあり方を提言する。
目次
第1章 平成二十八(二〇一六)年八月八日の天皇陛下のおことば
第2章 はじめからコースをはずれた有識者会議
第3章 このたびの天皇の譲位の根拠となった旧皇室典範成立までの経緯
第4章 天皇の御力
第5章 本来どうあればよいか
著者等紹介
矢作直樹[ヤハギナオキ]
1956年、神奈川県生まれ。81年、金沢大学医学部卒業。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。99年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。16年3月に任期満了退官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きくちゃん
1
「天皇は日本国の象徴である」・・と日本国憲法の第一条に規定されている。では象徴とは何か?辞書によれば抽象的な概念をより具体的な事物や形で表現することとある。つまりは天皇のお姿を思い浮かべるだけで日本の国柄や国体をイメージ出来るということである。万世一系の血こそが天皇を天皇たらしめ、世界中から敬われる存在であることに日本人としての大いなる誇りを持つべき。そしてそれを支えてきた藩屏達。皇室典範とは元々天皇家の家訓のようなものだということを初めて知った。他人の家の法律に部外者が口を挟むとはいかがなものか。2017/12/04