内容説明
人間は、本能の壊れた動物なのか。フロイドの精神分析を出発点に、〈唯幻論〉を構築した岸田秀が、科学、哲学、宗教、文芸、演劇、経済学、社会学など、さまざまな領域の第一人者たちと出会い、対話し、討論し、現代日本の領野にまったく新しい視界を拓いた衝撃的な対談集。
目次
フェティシズムについて(柄谷行人)
人間、この幻想する動物(日高敏隆)
自我論的育児論(伊丹十三)
意識と無意識(筒井康隆)
神とはなにか(八木誠一)
マルクス主義と精神分析(いいだもも)
性・家族・演劇(寺山修司)
科学と共同幻想(村上陽一郎)
幻想としての経済(栗本慎一郎)
幻想とはなにか
戦争について
幻想としての文化