出版社内容情報
抗生物質に耐性を持つ細菌の出現に立ち向かうバクテリオファージ療法の研究。
内容説明
抗生物質の効かない「超細菌」の出現―。医療現場のかつてない危機に際し、「ファージ療法」がいま再び脚光をあびる。綿密な取材と貴重資料の発掘により、その歴史と今後の展望を余すことなく紹介。
目次
1 医学の限界で
2 無敵の微生物
3 激動の開拓時代
4 大戦中におけるファージのルネッサンス
5 もう一つの世界
6 聖杯の守り手、危機に瀕す
7 復興
8 ファージ療法のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
1
ダイジェスト版からの要約 ファージ療法は50年間冷遇されていたが、耐性細菌がひどく増加し、西側の研究者の注目も集めるようになった。この数年、少数の大学やバイオテクノロジーの会社がファージ製剤を再び研究しはじめた。しかし批判的な人々は、旧ソ連に属していた国の政治的な混乱や経済的な低落に加え、患者に投与したファージの量が正確に書いてある論文が少なく、多くの場合に、投与した液量は書いてあるが、活性のあるファージの数を示していないなどの問題もあった。単一ファージ製剤か、ファージ・バンクか、確立までにやる事は多い。2018/07/23
youkiti
1
抗生剤に駆逐されたファージのリバイバル2008/08/08