内容説明
日本の神話をときほぐしていくと、縄文・弥生・古墳時代と、周辺文化をまきこんで、幾層にもわたってつみ重ねられてきた伝承のあとが明らかとなる。比較神話学の立場からときあかされた、日本神話の形成過程。
目次
第1章 縄文・弥生・古墳時代からの神話
第2章 記紀の神話に語られた三機能的秩序の成立過程
第3章 スキタイ・高句麗・日本の神話に見る王権の起源
第4章 ロムルス・ヘラクレス・インドラとヤマトタケル
第5章 縄文の神話と昔話および民俗
第6章 『古事記』のオホクニヌシ神話に見える脱皮モチーフと再生