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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
22
マッスミによると、概念的問題は意味の問題ではない。概念的問題は、公式を構成する部分のあいだの両立不可能性。それが公式を豊かに無意味にする(130頁下段~)の矛盾。存在権力:その力が最大に抽象的であるような生成変化の権力にあたえられた名前。操作的論理の観点から解説されてきたひとつの概念的説得のなかにそなわっている。創発の権力(138頁下段)。2016/03/20
Yasomi Mori
2
ギャロウェイ+千葉対談:我々は今日、「可能性を貧しくすることが」主要な罪であるような時代に生きている。ところで、権威とは諸可能性のプールを貧しくするものである。なるほどそう整理すると、権威の失墜が続いていく現状も理解できる。重要なのは、権威を減退させ続けることではなく、権威を不正義から切り離すことなのだ、と。/檜垣+北野対談:京都学派の再評価について。西田哲学のポイントは、「場所」論でもなければ「純粋経験」でもなく、「永遠の今」という問題だ。今の横溢、今の過剰とでもいうべき分裂症的事態。技術的身体の再考。2016/05/08
みみみんみみすてぃ
2
★★★★ 前半戦。ギャロウェイ×千葉さんのメール対談、久々の(?)檜垣立哉さん、ラリュエル、東浩紀、ヘグルンド、M・ガブリエルなど。話題のラリュエルは短いわりに難しかったけど、これまた独自の哲学をもって伝統の西洋哲学を転覆させようとしている感が伺えた(「秘密」の哲学に伝統の哲学史を逆流させること……)。前半戦でいちばんおもしろかったのはマルクス・ガブリエルの論考である。論旨がわりと明快であり、思弁的実在論に対する彼の目線を分かりやすく教えてくれたと思う。2016/01/31
Yuki
0
ガブリエル、ヘグルンドだけでもおつりがくる。1月号に相応しく、近々の思想界的状況を整理するものになっているのでは。個人的にはリオタール(星野太)がピンズド。2016/07/24