感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
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少し古くなる10年前の月刊誌だが、今読んでも新たな発見。TPPを持ち出す国だが、姜尚中教授は、アメリカ原理主義という言葉を使っている(72ページ)。米国至上主義とでも言い換えられるが、かつて、ブッシュ政権のときに単独行動主義という呼称があったのを想起した。TPPでアメリカが訴訟で賠償金を儲ける姿からすれば、日本が訴えられても英文処理や交渉力が低ければ屈してしまうだろう。9.11は日本人の3.11とどう違うのか、考察したい人にも必要な文献に思える。TPPに首を突っ込んで、沖縄では米兵が暴走し、制御できるか。2012/11/24