内容説明
大いなる野望を秘め、疲弊した薩摩藩の財政化改革に乗り出した浜田屋十兵衛。その台頭を押さえようと辣腕を振う執政調所笑左衛門。七十七万石に挑んだ大坂商人の、峻烈な闘いを活写した表題作他渾身の力作7編収録。
感想・レビュー
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nakmas
3
図書館で一読。 南原さんは気になっていたので、試してみたけど。。。物語の運び方というか固すぎて、短編集なのに全く進まず。残念。2016/07/16
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
1
☆×4.5…よき時代小説集。爽快さ漂うものもあり、最後に物悲しさが残るものもあり…表題作は一番ページが長く気合が入っています。薩摩藩を乗っ取ろうとするもの、そしてそれを防ごうとするものたちの物語。結局はやはり「財」いわば欲だということ…最後の最後のあの結末は逆にそのほうがふさわしいように思えました。その他にも昔の悲しい過去を最後に晴らす「おいら札差」など面白く読めました。満足!!2012/03/20